白熱の優勝争いに思わず大歓声すかざす響く館内アナウンス「大声での声援は禁止となっています」

＜大相撲三月場所＞◇十一日目◇23日◇大阪・エディオンアリーナ大阪

　注目の対決となった関脇・若隆景（荒汐）と前頭七枚目・高安（田子ノ浦）の一番で、白熱した取組に客席から大きな歓声が上がり、感染対策のため「大声での声援は禁止となっています」と館内アナウンスが流れる一幕があった。

　全勝の高安と1敗の若隆景という、優勝争いの対決となった一番。立ち合い両者頭からぶつかり合うと、低く入っていく高安に対し、若隆景は耐えてもろ差しで攻める展開に。そのまま若隆景が押して前に出ると、一気に寄り切って勝ち星を挙げた。1敗を死守した若隆景は10勝目。高安は1敗目を喫し、無敗での連勝は10でストップした。

　力の入った一番に客席からは大きな歓声と拍手が沸き起こり、取組終了後もざわついていた。だが日本相撲協会では新型コロナウイルスの感染対策を実施していることもあり、すかさず館内アナウンスで「大声での声援は禁止となっています」「応援は拍手で行っていただきますようお願いいたします」と注意喚起が流れていた。

　取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「高安さん、左のおっつけが良かったんですけどね。若隆景は落ち着いていたし、後ろに下がりませんでした」と分析。続けて「かましましたからね。そのまま脇を締めて前に出れば高安さんの相撲だったんですけど、そうさせませんでした。地力がついていますよ、若隆景さんは」と語った。

　思わず声の出てしまう好勝負に、視聴者からも「凄すぎる」「勢いあるね」「優勝どうなる」「おもしろくなってきたぞ」といったコメントが続々と寄せられた。
（ABEMA／大相撲チャンネルより）