初の予選突破への道は、百戦錬磨の先輩たちと切り開く。プロ将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、豊島将之九段(31)は3大会連続でリーダー棋士として参加する。過去2大会は惜しくも予選敗退。いずれも自分があと1勝すれば突破というところで敗れ、まさに鬼門となっている。そこで今回、ドラフト会議ではこれまで年下の棋士を選んでいたところから一転、ベテラン棋士の力を借りる構想とした。「ベテランの方は直感が優れている。時間がなくても、すごくきれいな将棋を指されている」と、経験に裏打ちされた強さを求めるようだ。