将棋の藤井聡太叡王（竜王、王位、王将、棋聖、19）が4月28日、叡王戦五番勝負の第1局で出口若武六段（27）と午前9時から対局を開始した。本局が藤井叡王にとっては、2022年度初の公式戦。いきなりタイトル防衛を目指す番勝負となったが、約1カ月半ぶりとなる実戦で、対局場には茶色系統でまとめた和服姿で登場。これにファンからは早速「キレイな色」「チョコまみれ色」「新しい着物かな」と声が飛んでいる。
【中継】叡王戦 五番勝負 第一局 藤井聡太叡王 対 出口若武六段
藤井叡王は今年度、保持する5つのタイトルで防衛戦を行い、また残る名人・王座・棋王の3つも挑戦する可能性があり、前人未踏の八冠独占を目指して戦う。タイトルを多数保持していることから、予選・本戦への出場機会がなく、3月9日の順位戦B級1組最終戦以来、約1カ月半、公式戦の対局がなかっただけに、ファンにとっても待望の一局だ。タイトル戦では棋士が和服姿で指すのが恒例となっているが、この日の藤井叡王は上下ともに茶色系統で合わせたものだった。
この和服を見て、ファンもピンと来たのが、叡王戦の主催が不二家であること。予選から通じて、対局中には栄養補給のために不二家のお菓子が対局者の横に置かれており、藤井叡王自身も昨期の会見で「カントリーマアムのチョコまみれはおいしい」とコメントを残している。19歳という若者にとっては渋い色とも言えるが、スポンサーへの配慮も忘れない棋士だからこそ、第1局から見た目でもタイトル保持者らしく揃えてきたといったところか。
なお昨期の五番勝負では、かわいらしいおやつを食べたことでも注目され、今期もどんな一品が出るかについても対局前から話題になっている。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
