将棋の藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、19)が4月28日、叡王戦五番勝負の第1局で出口若武六段(27)と現在対局中だ。午後5時時点で指し手は46手目まで進み、形勢は互角だ。藤井叡王は今年度初対局がいきなりタイトル戦。勢いをつけてタイトル初挑戦を決めてきた出口六段の研究に対して的確に対応、約1カ月半ぶりの実戦でもブランクを感じさせることなく、がっちりと組み合っている状況だ。
【中継】叡王戦 五番勝負 第一局 藤井聡太叡王 対 出口若武六段
藤井叡王と出口六段は過去に5回対戦があり、藤井叡王の4勝1敗。初対決は藤井叡王が七段、出口六段が奨励会三段時代の新人王戦三番勝負で、ここでは藤井叡王が2連勝。出口六段がプロ入りした後も、藤井叡王が勝ち続け4連勝していた。ただ2020年3月の棋王戦予選では、力戦から出口六段が初勝利。今回が2年ぶりの対局だ。
対局は相掛かりの出だしになると、序盤から出口六段が研究したと見られる手を放ったことで、早々に藤井叡王が長考。正午からの昼食休憩時点では、形勢は互角ながら出口六段が持ち時間で1時間リードしていた。ただ、休憩明けに今度は出口六段が長考。一気に時間差が詰まった。難解な中盤に入ったことで両者の指し手ペースはなかなか上がらず、午後5時時点でもまだ中盤の真っ只中。残り時間は着実に減っているため、ここからバタバタと終盤に向かって一気に進む可能性もある。
持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は藤井叡王。第2局から先手・後手が交互に入れ替わり、第5局まで進んだ場合は再度振り駒となる。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【午後5時時点での残り持ち時間】
藤井聡太叡王 28分(消費3時間32分) 出口若武六段 33分(消費3時間27分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)





