海外名門18校に合格 …イェール大学進学の女子高生が語る“受験攻略法”「自分の好きなことに熱中して」
【映像】なほさんが語る“受験攻略法”
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「とりあえずアップデートしてみます……受かった!!うっそ!プリンストンに受かった!ここまで頑張ってよかった~」

 大学の入学試験の合格発表を確認する瞬間を撮影した動画に、Twitterでは1万いいねの反響があった。投稿したのは、メキシコ在住のなほさんだ。

【映像】なほさん&成田悠輔氏が語る“受験攻略法”

 なほさんは静岡県で生まれ、その後は父親の転勤に伴い、ブラジルやアルゼンチン、そして日本などで学校生活を過ごした。冒頭の動画は、アメリカの名門私立大学8校からなるアイビーリーグの1つであるプリンストン大学に合格した瞬間を撮影したものだ。

 なほさんが合格した大学は、これだけではなかった。

「合格した大学はイェール大学、プリンストン大学、コロンビア大学、ダートマス大学、ブラウン大学、これがアイビーリーグ5校。他にもポモナ大学、ノースウェスタン大学、デューク大学、アマハースト大学、UCLA大学、UCアーバイン、UCサンディエゴ、オーバリン大学、ミネルバ大学。イギリスではオックスフォード大学、キングスカレッジロンドン、ユニバーシティーカレッジロンドン、ユニバーシティーオブエジンバラに合格している」

 アメリカとイギリスの大学、合わせて18校に合格した。いずれも難関大学ばかりだ。目指す大学への入学に向け、特に力を入れたのが課外活動だったという。

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「私は歴史を専攻する予定だが、歴史系の課外活動は既存のプログラムが本当に少ない。そこで、できるだけ自分で開拓しようと思い、例えばオーラルヒストリー(口述歴史)という歴史の研究方法を使ったプロジェクトなどを独自で行っていた。他にも研究を行いたいとずっと思っていたが、高校生なので中々受け入れてくださる教授がいなかった。何十人もの方にメール送ったら、イェール大学の教授が唯一返信をくださり、その方に『いいよ。じゃあこれをやってみて』と言われて少しずつお手伝いをするようになった。それも課外活動の一環として行っていた」

 なほさんはロサンゼルスの日本人街「リトルトーキョー」に住む人々に、それぞれの人生についてインタビューを実施した。個別の経験談などを合わせて、最終的に歴史という広い視点でまとめた。

 英語はもちろん、学校の成績やエッセイなど、さまざまな項目が重要になってくる海外の大学受験。なほさんが「何よりも大事だった」と振り返るのが、周りからのサポートだった。

「一緒に海外大学を目指した同期を見ていると、『海外大学を目指したいと言ったら親に猛反対された』とか、『学校の先生にすごく反対されて説得するのが大変だった。説得に時間がかかってしまった』という同期が多かった。私は説得しないといけない時間というのが一切なく、課外活動に専念したり学校の勉強に専念したりできたので、それが大きかった」

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 伊能忠敬が大好きで歴史の勉強を続けたいというなほさんが、合格した数々の名門大学の中から選んだのがイェール大学だ。イェール大学といえば、ニュース番組『ABEMAヒルズ』のコメンテーターとしてもお馴染みの成田悠輔氏が助教授を務めている。そこで、彼女に成田悠輔氏について話を聞いた。

――成田先生のことはご存知ですか?
「はい、もちろん。時々YouTubeなどを拝見しております」

――成田先生の授業を取る予定はありますか?
「コースカタログを見てみたが、私にはちょっと興味がない(経済の)分野だった」

 あくまでも歴史の勉強にストイックななほさん。これから海外の大学を目指す人たちに向け、こうアドバイスを送る。

「私の周りには、オーラルヒストリーをやっている人はいなかった。でも、歴史が好きだから『ひたすら歴史をやろう』と思って取り組んだ。ひたすら自分の好きなことに熱中してください」

「絶対に大学の合格を最終的な目標にしてはダメ。大学というのは最終的なゴールではなくて素晴らしいスタート地点に立つということだけで、そこからあと4年間で何をするのかというのが何倍も大事になってくる。合格するということだけに集中しないで、もしも大学に行けることになったらどのようなことをしたいのかを考えながら、しっかりと勉強に励んでほしい」

海外名門18校に合格 …イェール大学進学の女子高生が語る“受験攻略法”「自分の好きなことに熱中して」
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 このニュースについて、番組にコメンテーターとして出演した成田悠輔氏に話を聞いた。

――海外の大学を目指す学生も増えている中、日本の学生が合格するにはどうすれば良いのでしょうか?

「かっこよく言うと、自分が何者なのか、何がやりたいのかを自分で定義することが大事だと思う。日本の大学受験で入試を受ける場合はルールが決まっていて、その中でどれだけ良い点数を取るかという感じ。一方で、アメリカなどの入試の場合は、はっきりとした試験があるわけではない。いろいろな試験があって総合的に判断されるので、個性を持っている人が強いという側面がある。ものすごく勉強ができて数学オリンピックでメダルを取るような人もいれば、スポーツ選手もいれば、課外活動でNPOをやっている人もいるし、なほさんのように歴史マニアな人もいる。自分にとって大事な価値尺度が何かを自分で選び取っていく。それを説明できる能力も大事」

「ただ、同時に入試を管理して合否を決めている人たちがいるので、なんとなくのルールはある。だから、日本の受験を攻略するのとは違った形で、アメリカの大学入試を攻略する方法もある。最近はそういったことを手伝ってくれるような専門の予備校も日本にできはじめているので、ちゃんと情報を手に入れるのが戦略的に大事だと思う」

(『ABEMAヒルズ』より)

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