日本将棋連盟による5月30日週の公式戦日程が発表された。注目は6月3日に開幕する藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将)VS永瀬拓矢王座による棋聖戦五番勝負だ。タイトルホルダー同士の激突に加えて、研究仲間として知られる両者がどんな頂上決戦を繰り広げてくれるか興味は尽きない。さらに、31日には藤井王位への挑戦者を決める大一番も。リベンジに燃える豊島将之九段が2期連続で挑戦権を勝ち取るか、池永天志五段が初のタイトル戦の舞台に上がるか、こちらも必見だ。主な公式戦は以下のとおり。
◆5月30日(月曜日)
マイナビ女子オープン 第4局 西山朋佳白玲・女王 対 里見香奈女流四冠 (携帯中継)
棋王戦コナミグループ杯 予選 伊藤匠五段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦 一次予選 窪田義行七段 対 梶浦宏孝七段 (携帯中継)
◆5月31日(火曜日)
お~いお茶杯王位戦 挑決 豊島将之九段 対 池永天志五段 (ABEMA・携帯中継)
藤井王位への挑戦者を決める決勝の大一番。昨年挑戦者として藤井王位と戦うも1勝4敗で敗れた豊島九段。2年連続での挑戦権を獲得と、王位復位へかける思いは並々ならぬ思いを抱えているだろう。一方の池永五段にとっても初のタイトル戦挑戦がかかる大一番。持ち時間は各4時間で、先後は振駒で決める。
倉敷藤花 加藤桃子清麗 対 大島綾華女流初段 (携帯中継)
倉敷藤花 上田初美女流四段 対 加藤結李愛女流初段 (携帯中継)
◆6月1日(水曜日)
竜王戦3組 昇決 鈴木大介九段 対 行方尚史九段 (携帯中継)
棋王戦コナミグループ杯 予選 中川大輔八段 対 青嶋未来六段 (携帯中継)
棋王戦コナミグループ杯 予選 大石直嗣七段 対 大橋貴洸六段 (携帯中継)
新人王戦 増田康宏六段 対 石川優太四段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 山根ことみ女流二段 対 貞升南女流二段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 塚田恵梨花女流初段 対 脇田菜々子女流初段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 小高佐季子女流初段 対 堀彩乃女流1級 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 室田伊緒女流二段 対 和田あき女流初段 (携帯中継)
◆6月2日(木曜日)
王座戦 挑決トーナメント 渡辺明名人 対 石井健太郎六段 (ABEMA・携帯中継)
永瀬王座への挑戦者を決める予定で、本局の勝者はベスト4に進出する。渡辺名人と石井六段は、ともに所司和晴七段門下の兄弟弟子。名人3連覇を達成した渡辺名人が、次なるタイトルへの挑戦権獲得に近づくか、石井六段が強敵の兄弟子を破ることができるか。同門対決に注目したい。持ち時間は各5時間。先後は振駒で決める。
リコー杯女流王座戦 二次予選 山田久美女流四段 対 千葉涼子女流四段 (携帯中継)
◆6月3日(金曜日)
ヒューリック杯棋聖戦 第1局 藤井聡太棋聖 対 永瀬拓矢王座 (ABEMA・携帯中継)
叡王防衛を達成した藤井竜王が次に挑むのは棋聖位防衛戦だ。今期の挑戦者は永瀬王座。タイトルホルダー同士の対決としてはもちろん、研究仲間であることも大きな注目ポイントだ。過去の対戦成績は藤井棋聖7勝、永瀬王座3勝と星が寄っているが、直近2戦では永瀬王座が連勝を飾っている。絶対王者がどのような防衛戦を見せてくれるか、挑戦者がどのような作戦を準備しているかは必見だ。持ち時間は各4時間。先後は振駒で決める。
竜王戦3組 決勝 菅井竜也八段 対 高見泰地七段 (携帯中継)
竜王戦3組 昇決 阿久津主税八段 対 飯島栄治八段 (携帯中継)
ALSOK杯王将戦 一次予選 郷田真隆九段 対 佐々木大地七段 (携帯中継)
ヒューリック杯白玲戦 女流順位戦A級 里見香奈女流四冠 対 渡部愛女流三段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 室谷由紀女流三段 対 上川香織女流二段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦二次予選 中井広恵女流六段 対 渡辺弥生女流初段 (携帯中継)
(写真提供・日本将棋連盟)