将棋の王座戦挑戦者決定トーナメントが6月2日に行われ、石井健太郎六段(30)が渡辺明名人(棋王、38)に120手で勝利した。石井六段はベスト4進出で、準決勝では大橋貴洸六段(29)と対戦する。
【中継】王座戦挑戦者決定トーナメント 渡辺明名人 対 石井健太郎六段
所司和晴七段(60)門下の兄弟弟子対決となったが、これまでの戦績は弟弟子の石井六段が2戦2勝。通算タイトル31期を誇る名棋士の兄弟子・渡辺名人に対して、これ以上ない結果を出してきた。渡辺名人の先手番から矢倉で始まった一局は、序盤から石井六段が仕掛けたものの、渡辺名人の反撃が刺さり中盤、終盤と完全にペースを握られていた。敗色濃厚となった最終盤、石井六段が最後の粘りを続けていると、渡辺名人に誤算が生じ、形勢が大逆転。ABEMAの中継に使用される「SHOGI AI」でも石井六段の勝率が1%のところから、一気に97%になるほどだった。
王座のタイトルは3連覇中の永瀬拓矢王座(29)が保持。藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)は同トーナメント1回戦で敗退している。
(ABEMA/将棋チャンネルより)