将棋の順位戦A級1回戦が6月17日に行われ、佐藤天彦九段（34）と稲葉陽八段（33）が午前10時から対局を開始した。順位戦A級は10人が参加する総当たりのリーグ戦。成績最上位者が渡辺明名人（棋王、38）への挑戦権を得る。今期から藤井聡太竜王（王位、叡王、王将、棋聖、19）も参戦することから、挑戦権争いがさらに激化すると見られている。
佐藤九段は、2006年10月に四段昇段。竜王戦1組（1組：8期）、順位戦A級（A級以上：8期）。第74～76期名人。棋戦優勝はタイトル戦昇格前の第2期叡王戦など4回。エレガントな装いから「貴族」の愛称で親しまれる。将棋では居飛車だけでなく近年では振り飛車も指しこなし、新たな将棋観を描いている。
稲葉八段は、2008年4月に四段昇段。竜王戦1組（1組：6期）。2017年度に名人挑戦の経験があり、棋戦優勝は2回。昨期の順位戦はB級1組を主戦場とし、9勝3敗の好成績で1期でA級復帰を決めた。
両者の対戦成績は佐藤九段9勝、稲葉八段6勝で、稲葉八段が3連勝中。第75期（2017年）名人戦七番勝負では、名人だった佐藤九段に稲葉八段が挑戦し4勝2敗でタイトル初防衛を果たした。両者ともに再び名人挑戦を目指し、どのような戦いを見せてくれるかに注目が集まっている。持ち時間は各6時間。先後は事前に決められており、先手は佐藤九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
