将棋の順位戦A級1回戦が6月17日に行われ、佐藤天彦九段(34)と稲葉陽八段(33)が対局中だ。同世代のトップ棋士同士の一局は、午後6時の夕食休憩の時点でわずかに稲葉八段ペースと見られている。どちらも初戦白星をかけた重要な対戦とあり、夜戦に向けてさらに緊張感が高まる。
本局は佐藤九段の先手番で、相掛かりの出だしとなった。昼休後、前例を離れてからは手探りの難しい進行となっている。佐藤九段が玉を引いた一手に対し、稲葉八段が1時間26分を使って夕食休憩に入った。ABEMAの「SHOGI AI」では、形勢はわずかに稲葉八段に寄っている。この後の夜戦に向けて方針を決める難局を迎えており、稲葉八段は腕組み、佐藤九段は独特のスタイルとも言える深い前傾姿勢で考慮をする姿が見られた。
順位戦A級は10人の棋士が参加する総当たりのリーグ戦。この日は、同じ関西将棋会館で順位戦A級の広瀬章人八段(35)VS糸谷哲郎八段(35)戦、斎藤慎太郎八段(29)VS菅井竜也八段(30)戦も行われており、それぞれが1回戦勝利を目指して熱戦を繰り広げている。来年3月に行われる最終一斉対局終了時点の成績最上位者が渡辺明名人(棋王、38)への挑戦権を得る。持ち時間は各6時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
佐藤天彦九段 ハヤシライス(みそ汁付)
稲葉陽八段 肉なん定食(うどん)
【夕食休憩時の残り持ち時間】
佐藤天彦九段 2時間46分(消費3時間14分)
稲葉陽八段 2時間24分(消費3時間36分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)