将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)は6月22日、佐藤康光九段(52)と順位戦A級1回戦の対局を行っている。藤井竜王の先手番で、戦型は後手向かい飛車の対抗形となった。正午の昼食休憩までに23手と、慎重に指し進めている。
藤井竜王の新たな戦いの舞台がこの順位戦A級だ。全10人で構成された最上位のクラスで、全員がタイトル戦を経験。来年3月の最終局まで半年間にわたる長い戦いの末、成績最上位者が渡辺明名人(棋王、38)への挑戦権を獲得する。今期A級最年長の佐藤九段との一局は、後手向かい飛車の対抗形となった。独創的な棋風が魅力の佐藤九段が中盤以降どんな狙いがあるのか、今後の進行は必見だ。
また、藤井竜王にとっては最年少名人挑戦への道につながる開幕局でもある。現在の最年少記録は21歳2か月で名人位を獲得した谷川浩司十七世名人(60)が保持。藤井竜王が今期で挑戦権を獲得し、番勝負でも勝利した場合は20歳の名人が誕生することになるため、今期のA級は例年以上の大きな注目を集めている。
本局は、東京・大阪に続く第3の常設対局場として新設された「名古屋将棋対局場」のこけら落とし対局。注目される“将棋めし”は当面の間、将棋連盟が手配した3種の弁当の中から選ぶことになっている。持ち時間は各6時間で先手番は藤井竜王。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 油淋鶏弁当
佐藤康光九段 大海老フライのごきげん弁当
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 5時間17分(消費43分)
佐藤康光九段 4時間54分(消費1時間6分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)