外角ぎりぎりいっぱいに狙い通りのスライダーが決まった瞬間、確かに何度も頷いた。エンゼルスの大谷翔平投手は6月22日(日本時間23日)のロイヤルズ戦に今季12試合目の先発登板。初回、先頭打者からいきなり2者連続安打を浴びたが、慌てずにアウトを重ねると2死一、二塁からロイヤルズの5番ドジャーに対し、カウント2-2から外角低めのストライクゾーンをかすめるようなスライダーで見逃し三振。2回以降は1本のヒットを許すこともなく8回まで投げ無失点、13奪三振の快投で6勝目を挙げた。序盤、中盤、終盤と配球、投げるボールの質も変えるクレバーな投球を見せていたが、何よりも快投を予感させたのは、ドジャーから見逃し三振を奪った後の頷きだった。