相手の口元から何かボソボソと、聞こえないレベルの声がする。将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)には、対局中いろいろと特徴的なクセがあるが、対局者にしか聞こえないのが、この“ささやき”だ。聞こえるといっても、言葉として認識できず、音としてなんとか聞こえるような音量。ただ、それを体験した棋士からすると「読みのリズムを取っている。その読みのスピードがめちゃくちゃ早い」と、プレッシャーを感じるようだ。