大盤解説を務めていた棋士であっても「目がチカチカする」というほどの大混戦が誕生した。将棋日本シリーズ JTプロ公式戦の1回戦第3局が7月23日、広島市の広島サンプラザホールで行われ、稲葉陽八段(33)が山崎隆之八段(41)に181手で勝利した。中盤まで稲葉八段が優勢かと思われた一局だったが、終盤に向かうにつれて山崎八段の意表を突く粘りが功を奏し、形勢が二転三転する大混戦に。中継していたABEMAの「SHOGI AI」の形勢グラフも大きく乱高下する事態となり、ファンも「見たことない将棋」と大騒ぎになった。