【MLB】エンゼルス0-2レンジャーズ(7月28日・日本時間29日/アナハイム)
 エンゼルスの大谷翔平投手が「1番・投手」で先発出場し、投手として6回を投げ8安打を浴びながら2失点と粘り、11個の三振を奪った。味方打線の援護がなく、今季6敗目(9勝)を喫し、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりの「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」はならなかったが、最速100.5マイル(161.7キロ)の速球に、曲がり幅を自在に操るスライダー、落差の大きいスプリットなどで相手打者を翻弄する様子には、8安打を浴びたことも忘れるほど。力を込めて投げた時の連続三振は圧巻だ。投球の内容を見ると、最高球速に目が行きがちにはなるが、この試合で最も投げたのは実に51%(98球中50球)も投げたスライダー。6月以降、投手としてワンランク上の投球を続ける大谷は、確実に「変化球投手」へと変貌を遂げつつある。