将棋界の早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」で、本戦トーナメント出場を控えるチーム天彦の佐藤天彦九段(34)、梶浦宏孝七段(27)、佐々木大地七段(27)の3人が集結。厳しい本戦を想定し反射神経と駆け引きの力をさらにレベルアップさせるべく、次世代スポーツのデジタルチャンバラ「サッセン」に挑戦した。
【動画】予選リーグで魔法のような絶妙手を披露した佐藤天彦九段
侍の真剣勝負から着想を得て作られたという「サッセン」は、日本刀をイメージした光る棒を使って戦う進化型のチャンバラだ。サッセン刀にはセンサーが付いており、相手の体に当てると赤く光りポイントが加算される。まずは早斬り対決にチャレンジ。合気道経験を持つ梶浦七段が瞬発力を活かし、内なる才能を開花させていた。
次は1試合60秒で2ポイント先取で勝利となる個人戦にトライ。普段、優雅な身のこなしの佐藤九段がアクティブな攻めの姿勢を見せ、ジャンプアタックでポイントを稼ぐと、ファンからは「天彦先生、今回も全力」「運動神経バツグン」「いい飛び込みだ~」と驚きの反応も上がっていた。
最後は関東チャンピオン2名を擁するチームとの団体戦。5ポイント先取で勝利のルールで1ポイント入るたびに選手の入れ替えが可能とあり、ABEMAトーナメント同様にまずは入念な作戦会議を行った。先陣を切ったのは佐藤九段。佐々木七段からは「(予選の)チーム稲葉戦の時のように流れを作って頂きたい」との言葉で送り出されたが、関東チャンピオンの芸術的な技に、瞬く間にポイントを奪われてしまった。しかし、ここで折れるリーダーではない。低い重心から相手の左脇に潜り込み一撃。ポイントを取り返して見せた。その後も一進一退の戦いが続き、4-4のフルセットに。最後を任されたのは佐々木七段。長い手足を活用し、フェイントを入れてから相手の背後に攻撃を入れて逆転勝利を飾った。
本戦2回戦では、準決勝進出をかけて渡辺明名人(棋王、38)率いるチーム渡辺と対戦。梶浦七段は「サッセンで反射神経が鍛えられたので、素早く時計押せそうです」と本戦攻略の糸口をつかんだ様子。佐藤九段は「本戦でも熱い戦いをやっていければと思っています」と切り込んで行くことを誓った。
◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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