エンゼルス大谷翔平投手が9月3日(日本時間4日)のアストロズ戦に、今季23度目の先発登板を果たし、勝敗はつかず12勝目はならなかったものの、今季最多となる111球を投げ、8回6安打1失点5奪三振と好投した。打者としても30本塁打を放ち、1918年のベーブ・ルース以来となる「2ケタ勝利・2ケタ本塁打」を達成、さらに前人未到の「規定打席・規定投球回」という大記録も近づいている中、シーズン終盤で投手としての新たな武器として存在感を出してきたのがツーシームだ。3日の試合ではストレート(フォーシーム)よりも速い、この日最速の100.6マイル(161.9キロ)を計測。右打者のインコースにやや沈みつつも、球速はストレートと同等以上という、とてつもない“魔球”だ。日米のプロ野球で投手として活躍した川上憲伸氏も「そろそろ投げると思っていました」と予想していたツーシーム。今季の「投手・大谷」の好調ぶりと、新球の威力、手応えなどについて聞いた。