【MLB】エンゼルス6－1アストロズ（9月10日・日本時間11日／ヒューストン）
エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で先発出場。今季24度目となる二刀流のマウンドで5回79球を投げ1失点。自己最多となる今季12勝目（8敗）を挙げた。一方、6回の投球練習中に指先のマメが潰れた症状を訴えて緊急降板。史上初となるダブルでの規定到達に向け今季の規定投球回を141回と伸ばしたが、規定到達まで21回とし、偉業達成に向けて黄色信号が点灯した。
日本時間4日、前回登板の同カードでは8回を投げて1失点。12勝目こそおあずけとなったが、今季最多となる111球の粘投でメジャー通算400奪三振を記録するなど、チームの延長サヨナラを呼び込む活躍を見せた大谷。また史上初となる“投打ダブル”での規定到達に向け、今季の投球回数を136回まで伸ばし、残りを26回とした（規定投球回数は162回）。
1回表にエンゼルスが1点を先制して迎えた大谷1回裏のマウンド。先頭・アルトゥーベにレフト前に運ばれると、2番・グリエルのライトへのヒットをウォードが後逸してアルトゥーベが生還。アストロズに同点を許してしまう。大谷はさらに3番・アルバレスに四球を与えて1死一、三塁のピンチを招くも、5番・タッカーをセカンドへのダブルプレーで仕留めて立ち上がりを最少失点でしのいだ。
2回にはトラウトの球団新記録となる6試合連続アーチの豪快3ランなどで5－1とアストロズを突き放すと、その裏、大谷は6番・マンシーニ、7番・マコーミックから2者連続三振を奪って無失点で切り抜ける。その後はランナーを背負う場面も見られたが、要所を締める危なげないピッチング。5回を投げ79球で投げ切り、勝利投手の権利を得た。
MVP争いでは、ヤンキースのジャッジが驚異的なペースでホームランを量産しているが、仮に大谷が104年ぶり「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」に続く、史上初の偉業を達成することになれば、MVP争いはさらに熾烈を極めることになる。しかしこのアクシデントによる降板を受けて、仮に残り3回の登板でも最低7回を投げ抜くことが求められるだけに、険しい道のりとなりそうだ。（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
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