将棋の永瀬拓矢王座(30)に豊島将之九段(32)が挑戦する第70期王座戦五番勝負は9月13日、愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で第2局の対局を行っている。異例のスピード感で指し進められ、局面はすでに終盤戦。形勢はほぼ互角を保っており、午後からどのような展開となるか注目が集まっている。
誰もが予想しない異例の展開となった。豊島九段の先手番で始まった本局は、角換わり腰掛け銀の戦型に。互いに持ち時間を減らさず、早いスピードで指し進めていた。しかし、一向に手が止まる様子がない。今年3月に行われた第47期棋王戦五番勝負第3局で渡辺明棋王(名人、38)対永瀬王座戦の変化手順とあり、両者ともに研究を深めていたようだ。すでに局面は終盤戦。昼食休憩時点で93手まで進行した。ABEMAの中継に出演した飯島栄治八段(42)は「異常な将棋で見たことがない。ここまでしないと勝てない時代なのか…。未来の将棋で、新時代の始まりを感じる」と驚きの声を上げていた。
これまでの両者の対戦成績は10勝10敗(千日手1、持将棋2)と互角。本格的な終盤戦に向けて、両者はどのような構想を描いているのか、引き続き目が離せない。持ち時間は各5時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
永瀬拓矢王座 牛フィレ肉のビーフカレー、巨峰タルト、陽だまりみかんジュース、アイスコーヒー、バナナ5本
豊島将之九段 牛フィレ肉のビーフカレー、アイスレモンティー(氷なし)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲豊島将之九段 3時間59分(消費1時間1分)
△永瀬拓矢王座 2時間53分(消費2時間7分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)