永瀬拓矢王座、千日手指し直しの激闘を制し待望の1勝飾る 豊島将之九段とのシリーズは1勝1敗に/将棋・王座戦五番勝負第2局 将棋永瀬拓矢,豊島将之 2022/09/13 22:49 拡大する 将棋の王座戦五番勝負は9月13日、愛知県名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で第2局が指され、永瀬拓矢王座(30)が挑戦者の豊島将之九段(32)に勝利した。千日手指し直しの末に、4連覇を目指す永瀬王座が1勝を返してシリーズは1勝1敗に。第3局は9月27日、京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で予定されている。【動画】誰も予想できない展開となった王座戦第2局 この展開を誰が予想していただろうか。豊島九段が先勝を飾って迎えた第2局は、角換わり腰掛け銀出だしから異例のハイスピードで指し進められた。途中まで今年3月に行われた第47期棋王戦五番勝負第3局で渡辺明棋王(名人、38)対永瀬王座戦の変化手順とあり、指し手は止まらない。午前中で終盤戦に突入した将棋に、ABEMAの中継に出演した解説陣からは「こんな将棋見たことない」との声が上がっていた。わずかに豊島九段が抜け出したかと思われたが、長考合戦となった午後の戦いで両者が選んだ道は、千日手指し直しだった。 続きを読む