「大関優しい」「さすが」土俵下に落下した対戦相手を心配して…手を差し伸べる姿に相撲ファン心が和む「嬉しいねぇ」

＜大相撲九月場所＞◇七日目◇17日◇東京・両国国技館

　大関・貴景勝（常盤山）と前頭三枚目・宇良（木瀬）の一番で、敗れた宇良が土俵下へと勢いよく落下。その後、貴景勝は心配そうに状況を見守り、宇良が土俵へと戻ってくる際に手を差し伸べる一幕があった。

　立ち合い正面からぶつかり合った両者。攻めに出る貴景勝の圧力に後退した宇良は土俵際へと追い込まれ、最後は押し出された。貴景勝は5勝目、宇良は3敗目を喫した。敗れた宇良は勢いよく土俵下へと落下してしまい、館内は一時騒然となった。

　ごろりと倒れたが、すぐに宇良は周りにいた観客を気遣うような素振りを見せ、立ち上がった。その際、貴景勝は手を差し伸べて、宇良が土俵上に戻ってくるのをサポートした。この気遣う様子に「大関優しい」「嬉しいねぇ」「さすが」といった声がコメント欄に寄せられていた。

　ABEMAで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「宇良は何してくるのかわからないので、対峙するのは怖いと思いますけど、貴景勝は左右の足を小刻みに前に出しながら、相手をよく見て突っ張りましたね。下から上へと出ていったので、宇良は何もできませんでした」と勝因を分析していた。
（ABEMA『大相撲チャンネル』）