■1日20~30回もトイレに 「“その場所から逃げられない”という時に症状が」
48年もおならや下痢に悩まされ、1日に20~30回はトイレに行くというぎゅる社長さん。「中学1年の時、同級生との事故で私の目が傷ついてしまった日を境に、教室に座っていると同級生の目が全部こちらに向いているように感じて、その瞬間から腹痛が始まった。それから毎日のように、1時間目のチャイムがなると“そこにいなきゃいけない”という感覚にとらわれた。ストレスかどうかわからないが、私の場合は過緊張が原因だったかもしれない」と話す。

それ以降、どういう時に症状が出てきたのか。「受験、社会人になると就職の試験、会社に入ると会議だ。“その場所から逃げられない”という時に症状が出る。電車も各停ならまだ乗れるが、快速はなかなか乗れない。各停に乗ったとしても、万が一事故があったり故障があって電車が止まってしまうんじゃないという不安感があるとおなかが痛くなる」。
いつでもトイレにいけるという安心感があると症状は違うと話し、「例えばキャンピングカーみたいにトイレが付いているとなんとかなる。バスもトイレが付いていたら移動できるかな、という感じ」だという。

様々な薬を試してきたが、年を重ねるごとに症状は悪化しているという。「48年間、事あるごとに薬を変えてきたし、一般的な過敏性腸症候群用の薬は全て飲んだが、なかなか自分に合うものがない。原因がはっきりしていたら根治、または改善したのかもしれないが、どれにも当てはまらないという状況だ」。
■医師「◯◯病ではなく症候群。人によって原因はさまざま」
