■乙武洋匡「漏らしたことのある人間としては、周りも本人も寛容に思ってほしい」
作家の乙武洋匡氏は自身の体験を踏まえ、次のように訴えた。

「僕をメディアで見て、『ケアなしでいろいろできてるじゃん』と思うかもしれないが、日常生活で一番困っていることはトイレだ。ズボンとパンツに手が届かないので、誰かの介助が必要になる。スタッフや友人と一緒に動いている時間帯はまだ安心できるが、今一人暮らしをしている中で、夜中は12時間1人でいることも多い。また、誰かと行動していても、トイレの世話を頼めるような関係性かどうかもある。そこまで関係性がない方との会食が3時間ある時、途中でトイレに行きたくなったらどうしようという不安があるので、もよおしてしまう方の苦悩は本当に他人事ではない。
マネージャーがつく前の学生の頃は、1人で買い物に行って車椅子で帰る途中、間に合わなくてうんちを漏らしていた。恥ずかしかった。一番かっこつけたい20歳前後の年頃で。でも、人生終わらなかったし、選挙も出た。負けたけど(笑)。それでも、なんとかなるので、うんちを漏らしても“そういう日もあるよね”“大したことじゃないよ”と、周りも本人も寛容に思ってほしい。難しいけど、漏らしたことのある人間としてはそう思う」
(『ABEMA Prime』より)
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