将棋の第8期叡王戦段位別予選(九段戦)が11月28日に行われ、羽生善治九段(52)と井上慶太九段(58)が午前10時から対局を開始した。勝者は本戦出場をかけて、午後7時からもう一局戦う。
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期を数え、7タイトル時代に全てを保持する七冠独占、永世称号の規定がある7タイトルの全てで資格を得る永世七冠を達成している。棋戦優勝45回も歴代最多。さらに、11月22日には王将戦挑戦者決定リーグを制し、藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)への挑戦権を獲得と波に乗る。叡王戦は第2期、4期で本戦に出場。今期は初戦で島朗九段(59)に勝利し、準決勝に進出した。4期ぶり3度目の進出を狙う。
井上九段は、1983年2月に四段昇段。竜王戦5組(1組:2期)、順位戦B級2組(A級:3期)。1985年度の第16回新人王戦、1986年度の第9回若獅子戦で優勝歴があるほか、1993年度には将棋大賞勝率第一位賞を受賞。2017年からは、プレーヤーの他に日本将棋連盟常務理事も務めている。今期の叡王戦は1回戦で福崎文吾九段(62)、2回戦では南芳一九段(59)とタイトル経験者を破った。
両者の過去の対戦成績は、羽生九段の12勝4敗。直近9戦で羽生九段が連勝中だが、本局では両者がどのような作戦を用意しているか注目したい。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。
持ち時間は各1時間で、振り駒の結果、先手は井上九段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで、生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





