将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が11月28日に行われ、羽生善治九段(52)が井上慶太九段(58)に124手で勝利した。この結果、羽生九段は予選Aブロック決勝進出が決定。午後7時から本戦進出をかけて、渡辺明名人(棋王、38)対永瀬拓矢王座(30)戦の勝者と戦う。
【動画】羽生九段は午後7時から予選決勝へ!2時から渡辺名人VS永瀬王座
両者にとって17局目となる対戦は、約12年ぶり。振り駒で井上九段が先手となると、今期から5局で採用している初手での銀上がりと意表の出だしとなった。相掛かりの戦型で早々に羽生九段ペースに。井上九段も、駒損で苦しい中から粘りを見せた。しかし、後手は冷静に受けに回って対応。終盤では先手が銀打ちから強く迫ったが、攻め駒不足で押し返すことができず。最後は逃げ道の封鎖から寄せ切り、羽生九段が勝利を飾った。
この結果、羽生九段は予選決勝に進出。午後7時から、渡辺名人VS永瀬王座戦の勝者と、4期ぶり3度目の本戦出場をかけて戦う。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)