将棋の叡王戦段位別予選(九段戦)が11月28日に行われ、永瀬拓矢王座(30)が渡辺明名人(棋王、38)に120手で勝利した。永瀬王座は予選Aブロック決勝進出が決定。午後7時から本戦進出をかけて、羽生善治九段(52)と戦う。
【動画】永瀬王座が予選決勝に進出!午後7時から羽生九段と対戦
タイトルホルダーが予選準決勝で激突した。振り駒で渡辺名人が先手となると、矢倉の出だしに。後手の永瀬王座は急戦を志向した。比較的早いペースで指し進められ、繊細な中盤戦へと展開した。後手は桂馬を跳ねて積極的な姿勢を示すと、一気に激戦に。永瀬王座がペースを握って終盤戦へ向かった。渡辺名人も簡単には譲らず反撃のチャンスを狙ったが、永瀬王座が押し切って勝利を掴んだ。
永瀬王座は、第4期叡王戦七番勝負で高見泰地叡王を4-0で破りタイトルを獲得。防衛戦では豊島将之竜王・名人を挑戦者に迎え、激闘の末に失冠した。今期はタイトル奪還を目指し、予選から出場。まずは次戦で午後7時から羽生九段と予選決勝を戦い、本戦進出を目指す。
叡王戦は四段から九段までに分かれた段位別予選を行い、12人が通過。シード棋士4人を加えた16人で本戦を戦う。29人が参加する九段戦はAからCまでの3ブロックに分かれて行われ、それぞれの優勝者が本戦に出場する。第6期から不二家が主催となり、対局時には栄養補給のためのお菓子ボックスが設置されている。現在のタイトル保持者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)