藤井聡太竜王VS羽生善治九段 将棋界のスーパースターが挑戦者決定二番勝負進出をかけて激突/将棋・棋王戦挑決T
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 将棋の棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定トーナメントの敗者復活戦決勝戦が12月8日に行われ、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)と羽生善治九段(52)が午前10時から対局を開始した。年明けに開幕するALSOK杯王将戦七番勝負で対戦する両者が、本局では棋王挑戦を目指して激突。勝者は挑戦者決定二番勝負に進出し、佐藤天彦九段(34)と対戦する。

【中継】藤井竜王VS羽生九段 挑決二番勝負進出をかけた戦い

 藤井竜王は2016年10月に四段昇段してプロ入り。第35期竜王(1組以上:2期)で、順位戦はA級(1期)。タイトルは通算11期で、棋戦優勝は6回を数える。2022年は年初の王将戦七番勝負を制し五冠に。その後、叡王、棋聖、王位と3つのタイトルの防衛に成功。11月20日に行われた将棋日本シリーズ JTプロ公式戦で初優勝を飾り、12月3日には平行して行われていた竜王戦七番勝負で広瀬章人八段(35)を破り初防衛を果たした。トップクラスとの対戦が続く中、今年度も8割超えの勝率を維持する令和の天才棋士だ。

 羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:33期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期を数え、7タイトル時代に全てを保持する七冠独占、永世称号の規定がある7タイトルの全てで資格を得る永世七冠を達成している。棋戦優勝45回も歴代最多。さらに、11月22日には王将戦挑戦者決定リーグを制し挑戦権を獲得した。今年度は21勝11敗で勝率0.6562。2014年度以来8期ぶりの棋王挑戦、さらに2004年度以来18期ぶりの奪取を目指す。

 現在5つのタイトルを保持する藤井竜王が、次に照準を定めるのが棋王。挑戦者決定トーナメントでは勝者組の準決勝で佐藤九段に敗れ、敗者復活戦に回ったが、同学年の伊藤匠五段との対局に快勝。佐藤九段が待つ挑戦者決定二番勝負への進出をかけて、羽生九段とどのような戦いを繰り広げるか。さらに、両者は年明けにALSOK杯王将戦七番勝負でタイトル戦で初対戦することも決まっており、その前哨戦という見方もできそうだ。

 棋王戦の挑戦者決定トーナメントは予選通過者、シード者が参加。ベスト4に残ると2敗失格システムになり、準決勝、決勝で敗れた者は敗者復活戦へ。優勝者と敗者復活戦の優勝者が変則の挑戦者決定二番勝負を行い勝者組優勝者は1勝、敗者復活戦優勝者は2勝で挑戦権獲得となる。現タイトル保持者は渡辺明棋王(名人、38)。

 本局の持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は羽生九段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第48期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定T敗者復活戦 藤井聡太竜王対羽生善治九段
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