「藤井玉の生命力強すぎ…」藤井聡太竜王、大接戦からの逆転勝利にファン大興奮「強い、てか怖い!」「頭が沸騰するわw」/将棋・朝日杯
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 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が1月15日、朝日杯将棋オープン戦ベスト4入りを決める2回戦で、増田康宏六段(25)から逆転勝利を飾った。一時は受け無しと思われていた藤井玉だが、驚異的な終盤力で追い上げ相手玉を詰まし上げた。手に汗握る大接戦に、ファンは「藤井玉の生命力強すぎ…」「強い、てか怖い!」と大興奮の様子だった。

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 一秒たりとも目が離せない終盤の大接戦に、ファンの視線はくぎ付けとなった。例年、ベスト4以上が行われる会場から「有楽町行きの切符をかけた一戦」と言われる準々決勝。本局は、藤井竜王の先手番で、互いに得意の角換わりの出だしとなった。トップスピードで相腰掛け銀とすると、藤井竜王は桂馬を跳ねて仕掛けていく。攻め合いから藤井竜王が抜け出したかと思われたが、先に1分将棋に突入し時間に追われながらの戦いとなった。

 一度リードを奪ったら最後、将棋ソフト(AI)で形勢を示す折れ線グラフが緩やかに勝利を示す方に傾いていく様を表現した“藤井曲線”が描かれるかと思われたが、藤井竜王は綱渡りの終盤戦で飛車打ちを選択。ぎりぎりのバランス感覚を見せた増田六段が手綱を引き戻してみせた。

 同日に行われた1回戦では永瀬拓矢王座(30)を破り公式戦10連勝をマークした好調の増田六段は、勢いそのままに藤井竜王に猛攻をかけて行く。“絶対王者”が腕を組み、頭に手をやり、頬に手を当て、頻繁にお茶を口にするなど、明らかな焦りの様子が見て取れた。ほぼ受け無しとなった藤井竜王は、王手ラッシュで増田六段に揺さぶりをかける。秒読みの中で入玉への道を慎重に選んでいった増田六段は、「藤井さんの猛攻を防いで形勢は良くなったと思ったんですけど、決め手を与えてもらえませんでした」。

 劣勢の藤井竜王は竜で増田玉を追いかけ、銀で逃げ道を封鎖。「同銀とされていたら厳しいかなと思っていました」。しかし、増田六段の選択は馬。ここから藤井竜王は息を吹き返し、再び勢いを奪い返した。相入玉の道は選ばず、藤井竜王の視線は後手玉捕獲のただ一点。最後は飛車打ちから詰まし上げ、大接戦から逆転勝利を手にした。

 ひりつくような終盤戦で、またしても圧倒的な力を見せつけた藤井竜王に、ABEMAで解説を務めた田村康介七段(46)は「絶体絶命の藤井玉が助かるとは全く思わなかった。王手をしながら(自玉を)助けちゃいましたね」と脱帽の様子。瞬き厳禁の大熱戦を見届けた視聴者も大興奮で「頭が沸騰するわw」「なんじゃこれw」「藤井玉の生命力強すぎ…」「強い、てか怖い!」「痺れた~!」「2人の世界すごかった」とコメントが殺到していた。

 勝利した藤井竜王は2年ぶり4度目の優勝を目指し、まずは『有楽町行き』の切符をゲット。現在は羽生善治九段(52)の挑戦を受け初防衛を目指す王将戦七番勝負期間中だが、2月には渡辺明棋王(名人、38)が待ち受ける棋王戦五番勝負への初挑戦が決まっている。新年からトップギアで突っ走る藤井竜王にとって4度目の朝日杯優勝、さらに切り開いていく新世界を見届けるべく、将棋ファンも休まる間はない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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