将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第3局は1月28日、石川県金沢市の「金沢東急ホテル」で行われ、午後6時頃に羽生九段が50手目を封じて指し掛けとした。あす29日午前9時頃に封じ手が開封され、対局が再開される。
令和の天才と平成の天才が激突する“世紀のタイトル戦”。ともに1勝1敗で迎えた第3局は、後手の羽生九段が雁木に組み、先手の藤井王将が先に攻める展開となった。難解な中盤戦では、羽生九段の飛車取りの銀打ちに対し、藤井王将が1時間24分を投じて飛車引きを選択。その後も慎重に時間を使っており、一手一手が今後の形勢を大きく左右する勝負どころを迎えている。
繊細な駆け引きが続く中、午後6時に封じ手の定刻を迎えると、立会人の島朗九段(59)の合図があり、2分後に羽生九段が封じ手の意思を示して指し掛けとした。形勢に大きな差はなくほぼ互角と見られているが、対局2日目は朝から多くの関心が寄せられることになりそうだ。
シリーズの主導権を握るべく、2勝目を手にするのはどちらか。第3局2日目の対局は、29日午前9時頃に再開される。持ち時間は各8時間。ABEMA PPVではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太王将 4時間1分(消費3時間59分)
羽生善治九段 4時間20分(消費3時間40分)
(写真提供:日本将棋連盟)