「ブルーロック」小説版は、「週刊少年マガジン」(講談社)にて連載中の漫画「ブルーロック」のノベライズとして出版されたものと、公式スピンオフの2種類があります。「神様の言うとおり」で知られる金城宗幸氏が原作・原案を、ノ村優介氏が作画を担当する原作漫画「ブルーロック」は、日本をワールドカップ優勝へ導くストライカーを目指して300人の高校生が競い合う斬新なストーリーが話題となりました。
この記事では、小説版「ブルーロック」の出版情報や、その内容について解説。原作漫画に沿って忠実に描かれたノベライズや、キャラクターの新しい一面を知れる公式スピンオフの気になる内容についても紹介していきます。
目次
- 「ブルーロック」とは
- 「小説 ブルーロック」の発売日・出版社は?
- 「小説 ブルーロック」1~7は、漫画のノベライズ
- 「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。」は、公式スピンオフ小説
- まとめ
「ブルーロック」とは
物語の舞台となるのは、サッカー日本代表がワールドカップをベスト16で終えた2018年の日本。ワールドカップで優勝するために、ストライカーの育成が必要だと考えた日本フットボール連合は、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを発足します。それは、全国から300人の高校生フォワードを招集し、脱落したら永久に日本代表入りの資格を失うという過酷な状況で競わせるものでした。集められた高校生たちは、ブルーロックでライバルたちと競いながら覚醒を繰り返し、ストライカーとして目覚ましい成長を遂げていきます。
2018年から連載が始まった漫画は、2024年7月時点で累計発行部数4000万部を突破。2022年に小説版が発売となり、アニメの放送も始まりました。
「小説 ブルーロック」の発売日・出版社は?
「小説 ブルーロック」は、ノベライズ・公式スピンオフともに、コミックスと同じく講談社から刊行されています。
ノベライズ(講談社KK文庫)
・小説 ブルーロック 1 (2022/11/17発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 2 (2023/1/14発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 3 (2023/3/15発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 4 (2023/7/18発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 5 (2023/10/16発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 6 (2024/2/15発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック 7 (2024/6/17発売)文:吉岡みつる 絵:ノ村 優介 原作:金城宗幸
公式スピンオフ(講談社KCデラックス)
・小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 潔・凪・蜂楽(2022/10/17発売)著:もえぎ桃 原作:金城宗幸 イラスト:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介
・小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 千切・玲王・凛(2023/1/17発売)著:もえぎ桃 原作:金城宗幸 イラスト:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介
・小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 二子・國神・氷織(2023/10/17発売)著:もえぎ桃 原作:金城宗幸 イラスト:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介
・小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 蟻生・馬狼・雪宮(2024/7/17発売)著:もえぎ桃 原作:金城宗幸 イラスト:三宮宏太 キャラクターデザイン:ノ村優介
また、凪を主人公とした公式スピンオフ漫画「ブルーロック -EPISODE 凪-」も小説が刊行されています。
ノベライズ(講談社KK文庫)
・小説 ブルーロック -EPISODE凪- 1 (2024/4/17発売)文:もえぎ桃 絵:三宮宏太 原作:金城宗幸
・小説 ブルーロック -EPISODE凪- 2 (2024/5/15発売)文:もえぎ桃 絵:三宮宏太 原作:金城宗幸
「小説 ブルーロック」1~7は、漫画のノベライズ
講談社KK文庫の「小説 ブルーロック」1~7は原作漫画のノベライズ版です。2022年11月に発売された1巻では、コミックス2巻までの内容が描かれています。内容は、原作漫画を忠実に小説化したもので、セリフもほとんどそのままです。
イラストは、漫画の作画を担当するノ村優介氏が手がけています。ノベライズ1巻の表紙は、コミックス1巻の表紙とほとんど同じで、色味だけを変えています。コミックス2巻までの内容が小説版1巻に収録されていることもあって、小説版2巻の表紙は、コミックス3巻で描かれた千切豹馬(ちぎり ひょうま)の表紙となっています。
著者の吉岡 みつる氏は、2018年に「神様のお医者さん!−真墨と不思議な診療所−」で第2回青い鳥文庫小説賞大賞を受賞し、児童文庫やコミックスのノベライズなどを執筆する作家です。「ブルーロック」のほか、「はたらく細胞」の公式スピンオフ、「はたらく細菌」のノベライズも担当しています。
「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。」は、公式スピンオフ小説
「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。」は、原作者の金城氏がストーリーを考えた公式スピンオフ小説です。ブルーロック入寮前のキャラクターたちが描かれていて、本編とはまた違った顔を見られます。読むことでイメージの変わるキャラクターもいるのではないでしょうか。
最新5作目まで、公式スピンオフ漫画「ブルーロック-EPISODE 凪-」の作画を担当する三宮宏太氏による描き下ろしイラストが収録されています。
著者のもえぎ桃氏は、2020年に第3回青い鳥文庫小説賞一般部門にて「両想いになりたい。」で金賞を受賞してデビューした作家です。著作として「トモダチデスゲーム」シリーズなどがあります。
小説ブルーロック 戦いの前、僕らは。 潔・凪・蜂楽
2022年11月に発売されたノベライズ1巻には、潔・凪・蜂楽の入寮前のエピソードが描かれています。
・潔世一 ストライカーという生き物
ブルーロック入寮前は、チームプレー優先のプレースタイルだった潔。入寮直後も、エゴイストを求めるブルーロックのやり方に戸惑いを見せるなど、チームプレー重視の選手のように描かれていますが、もともとはそんなタイプの選手ではありませんでした。スピンオフでは、潔がチームプレーをするようになった経緯や葛藤、その結果が描かれています。潔を招集する際の絵心甚八(えご じんぱち)と帝襟アンリ(ていえり アンリ)の裏話も収録されています。
・凪誠士郎 出逢うまでは
高い身体能力と頭脳を持ちながら、何事にもやる気がなく、働かずに生きていくためだけに進学校に通っていた凪。高校でもやる気を出すことなくゲームばかりしている凪は、周りから変人としてあつかわれていました。そんな凪に突然、人生を変える出会いが訪れます。凪が玲王と出逢ってサッカーを始める前の話で、凪の天才ぶりが存分に描かれています。
・蜂楽廻 めぐるのなつやすみ
ブルーロック招集半年前の夏休み。千葉に暮らす蜂楽は、仕事で大阪に出張した母のところまでドリブルで行こうと思い立ちます。道中、蜂楽はいろいろな人に助けられますが、同時にサッカーを自由に楽しむ蜂楽の姿は人々に影響を与えました。国道1号線をたどって大阪にたどりつくまでの、蜂楽の5日間の冒険を描いたお話です。
小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 千切・怜王・凛
2023年1月発売の第2弾では、千切・怜王・凛のエピソードを収録しています。
・千切豹馬 黒猫
抜群のスピードを武器に高校サッカー部で無双していた千切ですが、試合中に右膝前十字靭帯が断裂。治っても再断裂したらサッカー人生は終わりと言われ、思いきり走れなくなります。怪我をする前、世界一のストライカーを目指していた千切が出会った黒猫は、千切が怪我で挫折し、葛藤しつつもブルーロック招集に応じるまでの日々をずっと見ていました。ケガをした千切を招集した絵心と、アンリの裏話も収録されています。
・御影玲王 宝物
大企業の御曹司に生まれ、成績優秀で運動神経も抜群。イケメンでコミュ力も高い玲王は、ゲームにたとえるならイージーモードな毎日に退屈していました。そんなときテレビで見たワールドカップに衝撃を受け、ワールドカップの金杯がどうしても欲しくなります。そこから始まった「御影レオW杯優勝計画(レオ・ワールドカップ・プラン)」。本編では器用で簡単に何でもできる玲王がしていた、とんでもない努力が描かれた話です。
・糸師凛 BROTHER
幼少期から天才といわれてきた兄・糸師冴(いとしさえ)からのパスで、凛はストライカーとしての楽しさを知ります。しかし、冴が海外に渡ったあと、自身も日本で頑張ろうとしますが、冴からのパスがないとゴールが決められないことに苦悩するようになります。そこで勝つために凜は、ある武器を身に着けていきます。
小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 二子・國神・氷織
2023年10月発売の第3弾では、二子・國神・氷織のエピソードを収録しています。
・二子一揮 没頭
・国神錬介 ルール
・氷織羊 NEW GAME
小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。 蟻生・馬狼・雪宮
2024年7月発売の第4弾では、蟻生・馬狼・雪宮のエピソードを収録しています。
・蟻生十兵衛 美しい世界
・馬狼照英 王(キング)
・雪宮剣優 神さま
まとめ
「ブルーロック」のノベライズは、原作のストーリーに沿って忠実に小説化されています。原作やアニメの内容を、小説としても読みたい人におすすめです。
もう1つのノベライズである「小説 ブルーロック 戦いの前、僕らは。」は、ブルーロック入寮前のキャラクターたちのエピソードを描いた公式スピンオフ小説です。キャラクターたちの、本編とは違った一面を知ることができます。どちらも、読むことで一層「ブルーロック」を楽しめるので、アニメの視聴と合わせて読んでみてはいかがでしょうか。
(C) 金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会
アニメ『ブルーロック』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 夢 | 絵心(cv神谷浩史)のエゴい演説 |
2 | かいぶつ | アンリちゃんのアツさと胆力 |
3 | サッカーの0 | 蜂楽フルティン! |
4 | 予感と直感 | 國神、照れる! |
5 | 生まれ変わるのは | 蜂楽の「あーん」 |
6 | ごめん | チームZを襲う裏切り…! |
7 | 滾り | 千切の目覚め! |
8 | 成功(ゴール)の方程式 | 凪と玲王の出会い |
9 | 覚醒 | 蜂楽の超絶テクの数々! |
10 | このままで | 久遠の心が動いた…! |
11 | 最後の欠片(ピース) | 白熱の長尺アバン |
12 | 二次選考(セレクション) | 新キャラが濃すぎる |
13 | TOP3 | 圧倒的な強さの凛… |
14 | 天才と凡才 | 成早の強かさが光る |
15 | 喰 | 成早一家、声優がすごい |
16 | 三者融合(トライ・セッション) | お風呂回だー!! |
17 | ヘタクソ | 俺様が過ぎる馬狼 |
18 | 主役の座(ステージ) | おかえり、キング |
19 | Dancing Boy | 蜂楽の過去が描かれる |
20 | 超連動 | 凪が止まらない…! |
21 | 俺がいない | 読み合いが加速する! |
22 | 声 | 蜂楽を「信じた」のは… |
23 | LUCK | 「世界」との戦い! |
24 | 時は来たり | 行くぞ、才能の原石ども |
25 | 適性試験(トライアウト) | 個性的すぎるTOP6&レギュラー選抜開始 |
26 | 殺し屋と忍者 | 國神を沈めた士道、驚異のサッカー能力 |
27 | 感じる世界 | 凛・士道を超越する潔のゴール |
28 | カメレオン | 覚醒の玲王「“器用大富豪”と呼べ」 |
29 | FLOW | 糸師冴が士道に「俺のために暴れろ」 |
30 | 大舞台 | 日本中が注目する一戦、キックオフ |
31 | 糸師冴 | 凪の激アツ同点ゴール |
出演声優がMCを担当!『声優と夜あそび』
・ジュリアン・ロキ役の下野紘さんが火曜MCを担当『声優と夜あそび2023』
・二子一揮役・花江夏樹さんが木曜MCを担当『声優と夜あそび2023』
・我牙丸吟役・仲村宗悟さんが繋MCを担当『声優と夜あそび2023』