将棋の叡王戦本戦トーナメント準決勝が3月6日に行われ、菅井竜也八段(30)が本田奎五段(25)との千日手指し直し局に111手で勝利した。この結果で、菅井八段は自身2度目となる挑戦者決定戦に進出。次戦では、藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)への挑戦権をかけ、永瀬拓矢王座(30)―山崎隆之八段(42)戦の勝者と対戦する。
第4期叡王戦挑戦者決定三番勝負で敗れた菅井八段が、“2度目の正直”を叶えに行く。準決勝は、本田五段との初手合い。本田五段の先手で後手三間飛車からの相穴熊となったが、にらみ合いが続いた結果61手で千日手が成立。指し直し局は戦後を入れ替え、菅井八段が中飛車に振って対抗形の出だしとなった。
先手は中飛車から穴熊に組み、後手は高美濃から銀冠へ。菅井八段から仕掛けてペースを掴むと、中盤で優位に立った。先手は飛車をぶつけてぐいぐいとリードを拡大、本田五段は離されまいと必死に食いついたが、なかなか差は縮まらない。最後まで強者の指し回しを見せた菅井八段が、堂々の決勝行きを決めた。
この結果、菅井八段は4期ぶり2度目の挑戦者決定戦に進出。前回は三番勝負形式で永瀬拓矢王座に1-2で敗れたが、挑戦権獲得は目前に迫る。次戦では、藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)への挑戦権をかけ、永瀬拓矢王座(30)―山崎隆之八段(42)戦の勝者と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)