藤井聡太叡王に挑むのはどっちだ 永瀬拓矢王座 対 菅井竜也八段 挑戦権かけ対局開始/将棋・叡王戦
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 将棋の叡王戦挑戦者決定戦が3月16日に行われ、永瀬拓矢王座(30)と菅井竜也八段(30)が午前10時から対局を開始した。勝者は藤井聡太叡王(竜王、王位、王将、棋聖、20)への挑戦権を得る。タイトル挑戦をかけた一局を制するのはどちらか。

【映像】永瀬王座VS菅井八段 注目の挑戦者決定戦

 永瀬王座は2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:6期)、順位戦A級(A級:2期)。タイトルは連覇中の王座4期と、初戴冠となった叡王1期の計5期。一般棋戦では若手棋戦の新人王戦、加古川青流戦でそれぞれ1回ずつ優勝経験がある。今年度は王座防衛戦のほか、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負に挑戦。トップ棋士同士の対戦が多い中でも36勝17敗、勝率.6792と好成績を残している。序盤研究の深さと、勝負に徹する指し回しが特徴的な棋士で、千日手や持将棋が多いのもよく知られるところだ。今期の叡王戦は、第5期以来の番勝負出場を狙い段位別予選九段戦予選優勝から、本戦では前期挑戦者の出口若武六段(27)、三浦弘行九段(49)、山崎隆之八段(42)に勝利し決勝の舞台に上がった。

 菅井八段は2010年4月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦A級(A級:3期)。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。棋戦優勝は通算4回。第4期叡王戦で挑戦者決定三番勝負に進出したが、永瀬王座に1勝2敗で敗れ挑戦権を逃した。今期は段位別予選八段戦予選優勝から、本戦では石井健太郎六段(30)、佐藤天彦九段(35)、本田奎五段(25)を破り、4年ぶりの決勝進出を決めた。振り飛車の可能性を追求し続ける棋界屈指の研究家で、今年度は24勝13敗、勝率は.6486。叡王初挑戦と約5年ぶりのタイトル戦登場に大きな期待が寄せられている。

 ともに1992年生まれの同じ年で、2004年の奨励会入会も同期。東西で所属は別れているものの、互いの実力と存在を意識しあう仲だ。両者の対戦成績は過去10局で、永瀬王座の7勝3敗。直近の対戦は昨年9月の順位戦A級3回戦で、菅井八段が大激戦を制した。第4期は三番勝負で争われた決勝戦だが、今期はこの一局に命運が託されている。藤井叡王への挑戦権を獲得するのはどちらか。

 持ち時間は各3時間。振り駒の結果、先手番は永瀬王座に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第8期 叡王戦 本戦T 決勝 永瀬拓矢王座 対 菅井竜也八段
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菅井竜也八段が挑戦者決定戦に進出 本田奎五段との千日手指し直し局に勝利/将棋・叡王戦準決勝

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