大谷翔平“早退”でも問題なし重量級になったエンゼルス打線が開幕前に「花火大会」2者連続ホームランの頼もしさ

【MLB・スプリングトレーニング】エンゼルス－ドジャース（3月28日・日本時間29日／アナハイム）

　エンゼルス大谷翔平投手が「3番・DH」でスタメン出場し、第1打席、第2打席ともに四球を選び0打数0安打で途中交代。プレシーズン全14試合での安打こそならなかったが、全試合出塁を果たして3月30日（日本時間31日）の開幕を迎えることになった。わずか2打席で“早退”になった大谷だが、その後に控えた打者陣から2者連続ホームランが飛び出すなど、地元アナハイムでは開幕前に「花火大会」とも呼べるほど、頼もしい打線に生まれ変わった。

【映像】レンフロー、豪快な逆転2ラン

　昨季のエンゼルスといえば34本塁打の大谷、40本塁打のトラウトという2大スター選手が奮闘したものの、周囲の打者が振るわず得点力不足に悩んだ。特に約50億円という高額年俸で知られるレンドンもわずか47試合の出場に留まり、思ったような働きができなかった。

　ところが今季は開幕前から打線が好調だ。問題のレンドンは打率5割に迫るほどの高打率。さらに今季、ブリュワーズから加入したレンフローが5番に入ると、3回にオープン戦4号となる逆転の2ランをレフトスタンドに叩き込んだ。さらに昨シーズンから打撃が向上した6番・レンヒーフォも負けじとライトスタンドへソロアーチ。大谷が四球を選び、代走が送られた直後、2者連続ホームランで得点が奪えるという、ファンにとっては実に期待が持てる展開となった。

　この試合が開幕前のラストゲームだったが、昨季ブレイクしたウォードが1番に入り、2番・トラウト、3番・大谷、4番・レンドンと看板選手が並ぶ。5番・レンフロー、6番・レンヒーフォと並ぶ打線は、一発にも期待でき、どこからでもチャンスメイクができる重量級に生まれ変わった。開幕まであと少し。肝心の公式戦では何回、気持ちのいい「花火大会」が見られるか。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）