将棋のヒューリック杯棋聖戦・決勝トーナメントが4月1日に行われ、渡辺明名人(38)と羽生善治九段(52)が午前10時から対局を開始した。勝者は準決勝に進出し、次戦で佐々木大地七段(27)と対戦する。
【中継】渡辺名人VS羽生九段 4強入りをかけた戦い
渡辺名人は、2000年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:17期)で、第80期名人(A級以上:12期)。タイトル通算31期は歴代4位・現役2位で、棋戦優勝は11回を誇る。棋聖位は2019年度に初獲得。4期ぶりの奪還を目指す今期は決勝トーナメントからの出場で、1回戦で藤井猛九段(52)に勝利した。5日には4連覇をかけた名人戦七番勝負が開幕。大一番へ弾みを付けるべく、棋聖位挑戦に向けても前進したい。
羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。タイトルは歴代最多の通算99期で、永世称号がある7つのタイトル全てで資格を保持している。一般棋戦の優勝回数も45回で最多を誇る。棋聖戦は、第79~88期にかけての10連覇など通算16期獲得。今期は二次予選からの出場で、決勝トーナメント1回戦では勝率.8139で2022年度勝率ランキング2位と伸び盛りの斎藤明日斗五段(24)を破り、ベスト8に進出した。5期ぶりの五番勝負出場へ大きな期待が寄せられている。
両者の対戦は、2013年の棋聖戦五番勝負を含む80局で、歴代の同一対戦カード記録は17位で現役では6番目。羽生九段が42勝38敗とわずかに勝ち越している。数々の名勝負を繰り広げてきたゴールデンカードとあり、大きな注目を集めている。
本局は藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、棋王、王将、20)への挑戦者を決める決勝トーナメント2回戦。持ち時間は各4時間で、振り駒の結果、先手は渡辺名人に決まった。ABEMAでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)