将棋ファン・SKE48鎌田菜月、同郷の天才棋士・藤井聡太竜王が最年少名人に挑戦「ついにここまで来た」「名人を取った後、どこに気持ちを持っていくのか聞いてみたい」
【映像】渡辺明名人 VS 藤井聡太竜王 名人戦七番勝負第1局

 将棋藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が、ついに子どもの頃からの夢である名人の座に挑戦する。4月5日から開幕する名人戦七番勝負では、棋王戦コナミグループ杯五番勝負でも戦ったばかりの渡辺明名人(38)に挑戦。奪取に成功すれば、最年少名人の記録を更新、羽生善治九段(52)が七冠独占して以来、27年ぶりの七冠誕生になる。この将棋史に残る番勝負に、藤井竜王と同じ愛知県出身のSKE48・鎌田菜月も、鳥肌が立つ思いをしている。「取ったら『藤井名人』ですもんね。ついにここまで来たというか、自分で言っておいてぞっとしました(笑)」。言葉にするだけでも緊張が走る偉業への挑戦。デビュー直後から追い続けていた同郷の天才を、どんな思いで見ているのか。

【映像】渡辺明名人 VS 藤井聡太竜王 名人戦七番勝負第1局

 2016年10月、最年少でのプロデビューから6年半でついに名人挑戦だ。順位戦での足踏みはC級1組を2期しただけで、あとは全て1期抜け。A級でも7勝2敗の好成績を収めて、とうとう名人への挑戦権を手にした。

 鎌田菜月(以下、鎌田) 将棋の対局は、いつも何かやっているけど公式戦がいくつもあってよくわからないという一般の方も多いと思います。それでも名人戦というタイトルの格の話とかがもっと浸透すれば、メディアにも取り上げられると思うので、フィーチャーされるといいですね。情報バラエティー番組とかでもすごく取り上げていただける機会もある。あれってすごいことですよね。自分たちの楽屋でも、将棋の話がメンバーたちと通じるのはすごくうれしいので、説明なしに話せるともっとうれしいです。

 藤井竜王自身、幼少期から「めいじん」を目指してやってきた。挑戦決定後の記者会見では「5歳の自分に教えてあげたい」というコメントまで残した。現タイトル保持者の渡辺名人も屈指の実力者だが、藤井竜王の地力と勢いで最年少名人達成なるか、という見方が大半だ。

 鎌田 もし名人を取られたら、藤井先生はこの先どこに向かわれるんだろうと思いますよね。もちろんご本人は将棋をもっと究めようとされるんでしょうが、勝率を上げることだったり、美しい棋譜を作ることだったり、先生たちはいろいろなこだわりを持たれています。藤井先生はまだお若いですし、記録ではない部分で、どこに向かわれるんだろうという純粋な疑問があります。

 現在最多の六冠を保持し、タイトルという面だけ切り出せば、目標は名人獲得、王座まで奪取しての八冠独占を果たせば、その先がない。似た心境を感じたことがあるのは、当時7つだったタイトルを独占した羽生九段だけだろう。

 鎌田 羽生先生も、七冠独占からどうされたんでしょうね。他の業界だったら、そこでモチベーションがなくなってしまう人もいるわけじゃないですか。スポーツでも全部チャンピオンになったので、そこからは自分の時間が大切だと引退される方だっていますし。ただ将棋の棋士の方々はそうじゃないと思うので、気持ちの持って行き方をどうしているのかは、いつか聞けたらいいなと思います。

 最年少名人獲得を目指した挑戦から、さらにその先へ。藤井竜王の未来を、ファンは想像するだけで楽しさが止まらない。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】渡辺明名人 VS 藤井聡太竜王 名人戦七番勝負第1局
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