将棋の渡辺明名人(38)に六冠保持者の藤井聡太竜王(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20)が挑戦する第81期名人戦七番勝負は4月6日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で2日目の対局が行われている。両者ともに慎重に指し進めており、昼食休憩時点での形勢はほぼ互角。開幕局を制するのはどちらか。今後の展開に大きな注目が集まっている。
4連覇を目指す渡辺名人に、最年少名人獲得を狙う藤井竜王が初挑戦している大注目のシリーズ。開幕局は、振り駒で渡辺名人の先手番となった。ABEMAの中継には、永世名人資格保持者の森内俊之九段(52)が出演。ここまでの展開を振り返り、「自分の中では意外な雁木模様の出だし」とコメントした。1日目から力戦で互いに時間を使って慎重に指し進められている。
2日目は、渡辺名人が1日目に封じた43手目の開封から再開。今後の展開を見据えてか、互いに長考を重ねてスローペースの流れとなっている。しかし、藤井竜王は渡辺名人の封じ手を受けて端から仕掛けており、今後激しい戦いとなることは必至。解説者の黒沢怜生六段(31)は「激しくなる“種”が午前中でまかれたところなので、今後形勢が動いていくのでは。局面としては一番おもしろい、棋士が一番好きそうな局面を迎えている」とコメントしていた。
持ち時間は各9時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食メニュー】
渡辺明名人 松花堂弁当・はつめじろ添え
藤井聡太竜王 天ぷらうどん(冷)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
渡辺明名人 3時間4分(消費5時間56分)
藤井聡太竜王 3時間55分(消費5時間5分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)