4月12日にPayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズの一戦で、ソフトバンク・今宮健太選手が通算350犠打を達成。記録達成を祝福する声はもちろんのこと、改めてその人柄やプレイスタイルを称賛する声も、球界の内外から寄せられている。
【映像】ソフトバンク・今宮、勢い殺したお手本のようなバントを決める
この試合、今宮は7番・遊撃でのスタメン出場すると、2回裏、無死一、二塁の場面で迎えた第1打席で、カウント1-1から、しっかりとボールの勢いを殺す形で手堅くバントを決め、二塁走者の牧原大成、一塁走者の中村晃を、それぞれ進塁させることに成功。今宮にとって通算350犠打目となったこのメモリアルプレーを機に、ソフトバンクは先制し、5-2で快勝している。
NPB通算犠打数TOP5(2023年4月15日現在)
【1位】川相昌弘:533犠打/1909試合
【2位】平野 謙:451犠打/1683試合
【3位】宮本慎也:408犠打/2162試合
【4位】今宮健太:350犠打/1365試合
【5位】菊池涼介:328犠打/1420試合
なお今回、史上最年少の31歳で350犠打を記録した今宮だが、通算300犠打以上に限定すると、その達成者は、現役選手の中では広島東洋カープの菊池涼介と2選手のみで、250犠打に広げても、北海道日本ハムファイターズの中島卓也を加えた3選手と大変少なく、長いプロ野球の歴史の中でも、極めて稀有な記録であることが見て取れる。また、パ・リーグに限定すると、既に今宮は2021年4月に、パ・リーグ新記録となる通算306犠打も達成している。
そんな今宮について、ソフトバンク時代に共にプレーした経験のある野球解説者の五十嵐亮太氏は、4月14日放送『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、番組司会の辻歩アナウンサーから、今宮の印象について水を向けられた際に、「プレーでいうと、確実性のある選手ですね。守っていてもそうですし、こういったバントもそうなんですけど、チームことを1番に考えている性格が現れているなって思います。」と、手堅さを極めた性格とプレーが持ち味であるとした上で、「身体も大きくないんですけどたくさん練習するし、身体もしっかりしている。素晴らしい選手。」と、改めてその練習への姿勢や人柄などについても太鼓判を押すことに。
また、ネット上の野球ファンからは「今宮の350犠打のバント 勢い殺したお手本みたいだな」「シーズン記録である67犠打の日本記録も今宮健太」「川相さんのギネス記録に近づける可能性のある唯一の現役選手。密かに期待してます。」といった様々な声が上がっている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)