4月19日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦で、好返球で走者を刺し、チームのピンチを救ったオリックス・小田裕也の“職人芸”ともいうべきプレーが、ネット上の野球ファンの間で話題となっている。
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2-1、オリックス1点のリードで迎えたこの試合の9回表・楽天の攻撃。楽天はこの回先頭の5番・岡島豪郎の内野安打を足がかりに、オリックスの守護神・平野佳寿を攻め立て、2死一、二塁と、長打が出れば一打逆転の場面に。ここで打席に立ったのは、9番・山﨑剛。平野の投じた初球、真ん中高めへと沈むフォークに喰らいついた山﨑の打球は、一二塁間を鋭く破ってライト前へ。この打球に、二塁走者の西川遥輝は、三塁を蹴ってホームへと向かい、土壇場で楽天が同点に追いつくかに思われたが、この打球を処理したオリックスのライト・小田は、素早くバックホーム。これを受けた捕手の森友哉が素早くタッチし、西川はまさかの本塁憤死となった。
4月21日放送の『バズ!パリーグ』(ABEMA)で、小田によるこの好プレーが紹介され、番組司会の辻歩アナウンサーから「完全にチームを救いましたね!」と問われると、出演した野球解説者の里崎智也氏は、「前進守備を敷いてたっていうところもありますけど、捕ってから早かったっていうところもありますしね。チームを救うというところではね、ライト・小田の返球は素晴らしかったですね。」と、これまで4度、盗塁王に輝いた俊足・西川のホームインを阻止した小田の見事な返球を称賛。
また、小田の返球を受け、本塁を死守した森についても、「ひょっとしたら、西川の回り込むスライディングかわされる可能性があったですし、ここはしっかりとタッチしたのも大きかったですね。一瞬ね、タッチが遅れたら西川にかわされてたんでね。」と、絶妙なタッチでホームを阻止したことを称賛する形でコメント。ネット上の野球ファンからも「小田かっけえ オリ達のオリメン1位だわ」「小田裕也の好返球見てるんだけど、こんなの惚れてまうやろ! これは超古参オリメン」「小田さん、イケメンだけじゃなく野球IQめちゃくちゃ高い」「永久保存版。 これがオリメン殿堂入りの小田裕也よ」「おそらく守備固めだと思いますが、少ないチャンスでしっかり結果を出せる選手は強い」といった称賛の声を中心に、様々な反響が寄せられることとなった。
なお、小田といえば、近年は代走や守備固めでの起用が目立つものの、昨季のパ・リーグCSファイナル3戦目、オリックス・バファローズ対千葉ロッテマリーンズの一戦では、オリックスが“まさかのバスター”による“サヨナラ引き分け”で日本シリーズ進出を決めた際の立役者として注目を集めることに。その際にも里崎氏は、中嶋聡監督の采配を称賛するとともに、「サインも素晴らしいですけども、それを体現する選手があってこそサインが輝くんで」と、監督の采配を形にできる貴重な選手として、小田を称賛していた。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)