5月3日、 ブッシュ・スタジアムでセントルイス・カージナルス対ロサンゼルス・エンゼルスが行われるが、この日、エンゼルスは大谷翔平の先発が予定されており、ともにWBC日本代表として戦ったラーズ・ヌートバーとの対戦に注目が集まる。
【映像】“舌出し”スーパーキャッチ
ヌートバーといえば、3月9日に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドの対中国戦や、4月29日(現地時間4月28日)に行われたドジャーズとの一戦で披露した“舌出し”でのスーパーキャッチをはじめとする好守がしばしば話題となるが、1番打者の適性として見た場合、その選球眼の良さも見逃せない。
ヌートバーは今季、15試合に出場し、65打席50打数12安打で打率.240だが、選んだ四球は15。65打席で15回、四球で出塁している。つまり、およそ4打席に1度は四球で出塁しているである。そのため、出塁率は.415と極めて高く、日本時間5月1日時点でナ・リーグの打者では18位と、一見目立たないが、126打席で27四球を選び、リーグ1位の“暫定四球王”となっているのフアン・ソト(サンディエゴ・パドレス)のほぼ半分程度の打席数であることを思えば、ソトに匹敵する内容であることが見て取れる。なお、得点に関してもソトの19に対し、ヌートバーは8。こちらもほぼ互角。ソトがほぼ毎シーズン20本塁打以上を記録し、敬遠による四球も多いチームの主軸であり、ある意味、ヌートバーとは違うカテゴリの打者であることを思えば、少なくとも“リードオフマン部門”でヌートバーは、リーグ屈指の存在といえるのではないだろうか。
一方、対する大谷は、今季、6試合に先発し、4勝負け無し、34イニングを投げて防御率1.85と抜群の安定感を見せているが、与四球はリーグ3位の17と、決して少ない数字ではない。これだけを見れば、ヌートバーに分があるように思えるが、大谷は与四球が多めである一方で、奪三振率がリーグ3位の12.18と極めて高く、そうした意味でいえば、大谷に三振をとられずに、いかにしてボールを見極めて出塁するかという点が、ヌートバーにとっても、チームにとっても大きな鍵の1つとなるだろう。
なお、この試合では、ヌートバーvs大谷の“WBC戦士対決”のほかにも、読売ジャイアンツに2015~2017年に在籍し、在籍3シーズンで31勝13敗、防御率2.18と、圧倒的な活躍を見せて、MLBに凱旋復帰を果たしたマイルズ・マイコラスも先発を予定している。今季はまだ結果を残せていないながらも、本来であれば大谷と同様、大崩れするタイプではないだけに、その白熱した投げ合いに注目したいところだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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