熱戦の末、転がるように土俵下に落下するも……手を差し伸べる力士の紳士的な振る舞いに「友情やな」「熱いw」「グッとくる場面」称賛の声
【映像】力士の紳士的な振る舞いにあたたかな拍手

大相撲五月場所>◇二日目◇15日◇東京・両国国技館

 前頭七枚目・北勝富士(八角)と前頭六枚目・御嶽海(出羽海)が熱戦を繰り広げた。決着後は土俵下に落ちた北勝富士に御嶽海が手を差し伸べ、その振る舞いに「友情やな」「グッとくる場面」と称賛の声が相次いだ。

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 30歳同士の北勝富士と御嶽海。立ち合い後、相手の頭を抱えるようにして引いた御嶽海と、前に出る北勝富士が土俵際で際どい勝負を繰り広げた。軍配は北勝富士に上がったものの、物言いがつく展開に。協議の結果、北勝富士の体が落ちるのと御嶽海の体がなくなるのが同時と判断され、取り直しとなった。

 同体取り直しの一番では、立ち合い北勝富士が手を出して当たると、御嶽海は再び相手の頭を抱えて引いた。だがついていく北勝富士は倒れず、今度は逆に北勝富士が引き、御嶽海が前に出る展開に。土俵際で両者粘りを見せて残ると、館内からは大きな拍手が沸き起こった。最後は左下手を取った御嶽海が寄り切りを決め、1勝目を挙げた。

 敗れて1敗目を喫した北勝富士は土俵下へと転落。激闘を制した御嶽海はしばらく膝に手をついて呼吸を整えると、土俵下の北勝富士に手を差し伸べて土俵に戻るのを手伝い、館内は温かい拍手に包まれていた。

 白熱した一番に、ABEMAで解説を務めた元横綱の鶴竜親方は「御嶽海が起こして入って前に持っていくというのが本来なんだけど、それができないからつい引いて後手に回ってしまう」と指摘。続けて「(御嶽海は)そこからよく我慢しましたね。北勝富士が自分で体勢を不利にしてしまった」と分析した。

 熱戦を繰り広げた両者に、ファンからは「ナイスファイト!」「かっこいい感動した」「これはいい相撲だ」とコメントが続出したほか、御嶽海が北勝富士に手を差し伸べる場面に「友情やな」「熱いw」「グッとくる場面」「紳士」といった声も相次いで寄せられた。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)

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