将棋の渡辺明名人（39）に藤井聡太竜王（王位、叡王、棋王、王将、棋聖、20）が挑戦する第81期名人戦七番勝負が5月21日、福岡県飯塚市の「麻生大浦荘」で第4局の対局が行われている。ABEMAの中継には、現地で立会人を務める深浦康市九段（51）が出演。ヒューリック杯棋聖戦五番勝負と伊藤園お～いお茶杯王位戦七番勝負の2つのタイトル挑戦を決めたばかりの愛弟子・佐々木大地七段（27）の話題になると、「師匠の想像を超えてきた」と喜びを表現していた。
2023年の将棋界は渡辺名人、六冠保持者の藤井竜王を中心に、羽生善治九段（52）、菅井竜也八段（31）と個性豊かなトップ棋士たちが次々にタイトル戦に登場。さらに、佐々木大地七段が棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負2つのタイトル戦で連続挑戦を決めるなど、新たなスター棋士として大注目を集めている。そんな佐々木七段の師匠が深浦九段。本局では現地で立会人を務めており、公務の合間にABEMAの中継に出演した。
スタジオの解説陣から佐々木七段のダブルタイトル挑戦の祝福されると、「ありがとうございます！」と我が事のように嬉しそうな表情を浮かべた深浦九段。「藤井さん相手にどうなるかと師匠として心配ですが、今まで力を溜めてきましたので、大舞台で思いっきりやってほしいです」と語った。
棋聖戦挑戦者決定戦では永瀬拓矢王座（30）、王位戦挑戦者決定戦では羽生九段とタイトル戦常連の強豪を破ったことにも触れ、「2つとも勝つとは正直思っていなくて、師匠の想像を超えてきた。頼もしくなってきたと嬉しいです」。さらに、「自分としてはタイトル経験者として、時間の変わり方や封じ手のやり方、心構えなどをアドバイスしていきたいと思っています」と続けた。
タイトル初登場となれば、盤上はもちろんのこと和服姿にも大注目が集まる。深浦九段は「袴ですとか、自分が着ていた着物も送る予定。それを着て頑張ってほしいです」と感慨深げに語っていた。
棋聖戦五番勝負は6月5日にベトナム・ダナン市の「ダナン三日月」で、王位戦七番勝負は7月7・8日に愛知県豊田市の「豊田市能楽堂」でそれぞれ開幕を予定している。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
