6月10日にベルーナドームで行われたセ・パ交流戦、埼玉西武ライオンズ対東京ヤクルトスワローズの一戦で、ヤクルト・石川雅規が交流戦最多となる通算28勝をマーク。石川は、前日に福岡PayPayでドーム行われた福岡ソフトバンクホークス対中日ドラゴンズ戦で勝利したソフトバンク・和田毅に、27勝で並ばれていたが、わずか1日で、再び単独トップに立った。
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一方、打者部門では、石川が28勝目をマークしたのと同じ6月10日、千葉ロッテマリーンズの角中勝也が、ZOZOマリンスタジアムで行われた広島カープ戦で交流戦の通算成績の”基準”となる600打数に到達。この日は1安打を放ち、ヤクルト・青木宣親を抜いて交流戦通算打率.337でトップに。こちらもベテラン同士の熾烈な記録争いが行われている。
こうした“レジェンド”ともいうべき各チームのベテラン勢が火花を散らす交流戦の通算記録について、6月16日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、改めて取り上げることとなったが、その際に野球解説者の里崎智也氏は、「あと5年ぐらいで1位になっておかないと、もう2度と抜かれないと思うんです、この記録。」と、交流戦の記録そのものが、今後、抜かれなくなる可能性について指摘。
その理由として里崎氏は、「2005年から戦っている選手たちは、36試合あったわけじゃないですか。今の倍あったわけですから。そうなったら今の選手たちは、過去の選手たちの成績を、普通に超えるにしては、2年分が1年ですからね。そもそも試合数が少ないんで。昔は6連戦×6週あったんで。今は6連戦×3週じゃないですか。ピッチャーでも3,4試合分、登板機会減りますし、打席もめちゃくちゃ減るんで。そう考えると、交流戦の記録はもう抜かれないですよ。」と、そもそも試合数が半減しているため、交流戦開始当時からプレーしている選手たちの記録を、試合数が減った後の世代の選手たちが更新することは、極めて困難であるとした。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)