妊娠している妻の椅子を蹴り上げ全治1か月のけが、娘は円形脱毛症などに

妊娠している妻の椅子を蹴り上げ全治1か月のけが、娘は円形脱毛症などに
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  たかしさんの場合、普段はやさしい夫だが、かおりさんが他の男性を褒めたりすると豹変する。「飲食店を経営してどんどん事業拡大している友達がいるが、そういうことを話すと目つきがワッと変わって、毛穴から怒りのオーラがバンバン出るような感じ。物が飛んできたり、妊婦のときに座っている椅子を蹴り上げられて全治1カ月くらいのけがをしたことも…」(かおりさん)

 否定や見下されることを極端に嫌い、ひとたび機嫌を損ねれば、重度のモラハラが始まる。子どもたちにも暴言や暴力をふるうため、長女は円形脱毛症や自殺願望、リストカットなど深刻な影響を受けた。

 悩んだかおりさんが専門家などのアドバイスを受け、たどり着いた答えが「自己愛性パーソナリティ障害」。だが、もちろんたかしさんは「俺は違う」と19年間一切受け入れなかった。

「娘が同じような結婚生活を送ったとき、ただ黙ってるだけでいてほしくなかった」夫と向き合い続けることを決めた妻
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