その頭の中は、一体どうなっているのか…。そんな疑問すら沸く反応スピードだ。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Eリーグ第3試合、チーム藤井とチーム渡辺の対戦が7月22日に放送された。個人戦だった第1回大会から大活躍する藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)は昨年こそ予選敗退したが、今年は絶好調。チーム千田戦で3戦全勝すると、チーム渡辺戦でも2戦2勝。予選無敗の5連勝と無双状態だ。研究の深さから力戦になってからの判断も早く隙のなさが際立ったが、タイトル31期の実力者・渡辺明九段(39)が舌を巻いたのは、記憶を引き出す反応速度。「思考回路が人の10倍で動いている」とまで表現した。