渡辺明九段、対戦相手との“シンクロ”ジャケットオフの瞬間に女流棋士爆笑「気合十分ですね」/将棋・ABEMAトーナメント
【映像】渡辺九段と齊藤四段の“シンクロ”ジャケットオフ

 トップ棋士と新鋭棋士の気合がシンクロしたかのような瞬間だった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2023」予選Eリーグ第3試合、チーム藤井とチーム渡辺の対戦が7月22日に放送された。チーム藤井の先勝で迎えた第2局は、渡辺明九段(39)と齊藤裕也四段(26)の対戦に。対局が開始されると両者がほぼ同じタイミングで着用していたジャケットを脱ぐ様子が映し出され、聞き手を務めた塚田恵梨花女流二段(24)は「気合十分ですね」と爆笑していた。

【映像】渡辺九段と齊藤四段の“シンクロ”ジャケットオフ

 渡辺九段との対戦が決定した齊藤四段は、「名人(当時)と対戦できることは光栄なこと。…光栄なだけじゃダメですよね。楽しみながらも勝ちを目指したい」と気持ちを引き締め対局場へ。一方、黒星発進となったチーム渡辺の渡辺九段は「新人の方なのでデータもない。策はないし状況的にキツイ。開き直って気合で」と警戒を深めていた。

 対局は齊藤四段の先手で中飛車の出だしに。すると、やや熱気がこもったか序盤早々に齊藤四段が着ていたジャケットに手をかけた。すると、渡辺九段も同時にジャケットをオフ。解説を務めた村中秀史七段(42)は「お互いに(笑)。おもしろいですね」、塚田女流二段も「気合十分ですね」とコメントし爆笑の様子だった。シンクロしたかのような両者の動きに、視聴者からも「シンクロ」「新手、相脱ぎ」「ぬぎぬぎ対決」「呼吸だねw」「相上着脱ぎ」「つられた?w」「戦型は相脱ぎ」と多数のコメントが寄せられていた。

 対局は一進一退の攻防が繰り広げられた結果、大熱戦の末に▲1七玉からマジックのような玉の動きを見せた齊藤四段が勝利。ぎりぎりの最終盤で大金星を掴むと、控室の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)も拍手で兄弟子の激闘を称えていた。

 大きな1勝をもぎ取った齊藤四段は「渡辺先生と対局できたことも勝てたこともすごく嬉しい。あきらめずに指したのが良かった」とホッとした表情を浮かべていた。

◆ABEMAトーナメント2023 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり、今回が6回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士14人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全15チームで行われる。予選リーグは3チームずつ5リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】予選最終戦を振り返るチーム藤井とチーム渡辺
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【映像】藤井聡太竜王・名人の脳内リアクション?
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