鈴木誠也“お辞儀ポーズ”発案、素手でファウルをキャッチ、選手誘導中に“消える”… キャラ立ちすぎのコミュ力モンスター シカゴ・カブスの“名物三塁ベースコーチ”がアツすぎる
【映像】鈴木誠也が三塁まで爆走→コーチが突然“消えた”衝撃の瞬間

5月29日(日本時間30日)にリグリー・フィールドで行われたシカゴ・カブス対シンシナティ・レッズの一戦で見せた“腹ばいジェスチャー”が話題となり、日本でも一躍その知名度が急上昇することとなったカブスの“名物三塁コーチ”ウィリー・ハリス。7月15日(日本時間16日)に行われたボストン・レッドソックス戦では、ファウルボールに機敏な反応と軽快な動きで対応し、見事、素手でキャッチするという“スゴ技”も披露するなど、その後も何かにつけて話題に事欠かないが、そんなハリスという人物を改めてみてみると、単に“キャラ立ちのいい人”だけではないということが見てとれる。

【映像】鈴木誠也が三塁まで爆走→コーチが突然“消えた”衝撃の瞬間

1999年に、MLBドラフトの24巡目(全体727位)で指名を受け、ボルチモア・オリオールズ入りを果たしたハリスは、2001年のシーズン終盤にようやくメジャーデビューを果たすと、「よし、今年こそはレギュラーに!」と思ったであろう翌年の1月下旬にはまさかのトレード。シカゴ・ホワイトソックスへと移籍する。この時期には、はからずも日本人メジャーリーガー・井口資仁氏とチームメイトとなったが、移籍初年から中心選手の一人として大活躍した井口をよそに、当時のハリスは俊足&強肩でありながらも、長打力に欠け、また、安定感もさほどないというタイプの選手であったことから、“レギュラーを掴みかけても、レギュラーになりきれない”という状態が、しばらくの間、続くこととなった。

しかしそれでもなんとかしてレギュラーの座を手に入れたいハリスは、持ち前の器用さに磨きをかけ、ひたむきに守備の腕を磨くことに。やがては、本職である二塁手に加え、三塁、遊撃、レフト、センターと、複数のポジションをこなせるようになり、ユーティリティープレーヤーとして頭角を現すようになると、2006年以降は主に外野手として定着。ボストン・レッドソックスでのプレー(2006年)、アトランタ・ブレーブスでのプレー(2007年)を経て打撃に磨きをかけると、ワシントン・ナショナルズへと移籍して迎えた2008年には早々にレギュラーに定着し、キャリアハイとなる13本塁打をマーク。結局、ナショナルズでプレーした3年間は、409試合に出場し、合計29本塁打を放つまでに成長した。

その後、ニューヨーク・メッツ(2011年)、シンシナティ・レッズ(2012年)と渡り歩いて現役生活を終えることとなったハリスだが、MLBの実働12年間で所属した球団は実に7。その大半が1シーズンのみのプレーという、見ようによっては、ある意味、不遇な“渡り鳥型のプレーヤー”であるともいえる。しかしながら、それこそ毎年のように移籍し、行く先々で出会う人々との人間関係を構築していかざるを得ないというその境遇だからこそ得られたであろう、ハリスの優れたコミュニケーション能力は、現役引退後の今でも活かされているように感じられる。今季、カブスの鈴木は、本塁打を放った際に、三塁ベース付近でのセレブレーションとして、“お辞儀ポーズ”を披露して話題となったが、実は鈴木をはじめとするカブスの面々によるこうしたユニークなセレブレーションの“仕掛け人”は、何を隠そう、コーチであるハリスなのだ。選手たちのセレブレーションを収めた画像をスマフォに保存し、家でプリントアウトして飾るのが趣味だというハリスは、鈴木についてもじっくりと話し合った末に、この“お辞儀ポーズ”をするように勧めたのだというから、その熱の入れようはなかなかのもの。少なくともハリスの場合、選手とのセレブレーションは、コミュニケーションを円滑にし、ムードをよくする上で重要な意味を持っているようだ。

とかく、プロスポーツ世界というのは、“主役”である選手たちだけにスポットライトが当てられがち。無論、それ自体は当たり前のことではあるのだが、時折、そうした彼らの活躍を支える周囲の人々の持つ“無言のドラマ”にも、いくばくかの想いを向けてみては如何だろうか。

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