【MLB】タイガース0-6エンゼルス(7月27日・日本時間28日/デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場し、投手として9回、111球で投げ切り1安打無失点3四球8奪三振の内容で、今季9勝目を挙げた。大谷はメジャーで自身初完投・初完封。立ち上がりから力強い最速160.1キロのストレート、大きく曲がるスイーパー、鋭く落ちるスプリット、落差の鋭いカーブとのコンビネーションが抜群。5回途中まで1人の打者も出さないほどの抜群の内容で、久々にマウンド上でたくましく立ちはだかった。
ここ数試合のマウンドでの鬱憤を全て晴らすかのような快投だった。右手中指の爪が割れ、さらにマメや指先の感覚に悩んでいた大谷は、直近3試合連続で5失点し計15失点(自責は14)。球数も100球を超えることなく苦しみながらの投球が続いていた。前回登板となった7月21日(日本時間22日)のパイレーツ戦も6回1/3を投げて、自身ワーストの本塁打4本を浴びた。8勝目こそ手にしたものの、本人としては納得いかない内容だった。
本来は明日の試合に登板予定だった大谷は、前日の試合が中止になり今日がダブルヘッダーになったことから、今後のスケジュールも考えて第1試合での登板を決定。急遽1日前倒しにはなったが、指先の不安を感じさせることなく初回から強いストレートで相手打線を圧倒すると2回、3回、4回と引き続きストレートで押してパーフェクトピッチング。5回にこの試合初となるヒットを許したが、その後も走者を出してはことごとく併殺で切り抜け、球数もセーブすることに成功した。
終盤は少し疲れの色も見せ四球も出したが自己最長タイとなる8回を切り抜けたところで球数も97球と少なかったことでそのまま続投。9回も力を振り絞って力投すると、最後の打者をセンターフライに打ち取り、わずか1安打の“準ノーノー”でうれしい初完投・初完封を果たした。
試合前にはミナシアンGMが、今季は大谷をトレードに出さないことを明言。改めてエースであり主砲である大谷を中心にポストシーズン進出を目指すことになるチームだが、改めて切る最高のスタートとなった。
なお、大谷はダブルヘッダー1試合目が終わった約45分後に行われた2試合目の第2試合で37号・38号を放つ快挙も成し遂げた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
(c)aflo
■大谷翔平 人気記事
ドジャース(大谷翔平所属)試合日程・時間・放送予定 【2024シーズン】
■Pick Up