7月22日にほっともっとフィールド神戸で行われたオリックス・バファローズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で、オリックスの3番手として登板した“謎の投手”が野球ファンの間で話題となっている。

【映像】 “謎の投手”が好投する瞬間

3-4、日本ハム1点のリードで迎えたこの試合の5回表・日本ハムの攻撃、オリックスは2番手・本田仁海に代えて、今季も抜群の安定感を見せている山岡泰輔をマウンドへ。しかし実際に登場したのは、背番号112を背負った「KIYOTA」という“謎の投手”。もしかして、育成から支配下登録を勝ち取った新星が、いきなり重要な場面で起用されたのか?と思ったファンも少なからずいたと思うが、実はその正体は山岡自身。実はこの日、山岡はユニフォームを忘れてしまい、借りる形で着用して登板したというもの。この背番号112のユニフォームは、現在、オリックスのブルペン捕手として登録されている元・近鉄バファローズ・清田文章氏のものなのだという。実は清田氏のユニフォームが借り出されるのは今回が初めてのことではなく、昨季は7月に中日ドラゴンズからトレードで加入した石岡諒太が、入団会見直後に出場した際にこのユニフォームを着用し、代走デビューを果たしていた。

7月28日放送のABEMA『バズ!パ・リーグ』では、改めてこの“謎の投手”の登板シーンについて振り返ることとなったが、その際にスタジオでVTRを見た野球解説者の里崎智也氏は、「ちょっとデカいよね?ユニフォームが。(サイズが)合ってないもんね。」と、山岡が借り物のユニフォームを“ダブダブ”の状態で着用してプレーしている点についてツッコミを入れた上で、「でもこれ、神戸でやってるんだから。本拠地、京セラなんだから、持ってきてもらえばよかったのに…ね?しかも先発じゃないから、間に合ったと思うんですよ。」と、忘れたことに気づいた時点で、本拠地から自分のユニフォームを運んでもらえば間に合ったのではないかと指摘。その上で里崎氏は「(たまにプロの試合でもユニフォーム忘れは)見ますけど、やっぱりね、球団の用具係も、予備を持ってなくちゃいけないですよね。だって忘れることもありますけど、破れることもあるんでね。ヘッドスライディングした、交錯した、破れることもあるんで、そういったところでは常に、その三枚目っていうところは、球団の用具係も含めて、やっぱ予備持っておかなきゃいけないですよね。」と、プレー中の破損も想定し、基本的に予備を含めて3着まではユニフォームを用意しておくべきであるとした。