【第105回全国高校野球選手権記念大会】立正大淞南 3-8 広陵(2回戦・第6日・第2試合・甲子園)
名門を波に乗せる、会心の当たりだった。広島代表・広陵の田上夏衣選手(3年)が6回裏、チャンスでショートへの内野安打を放ち、チームは逆転に成功した。
【映像】広陵・田上夏衣選手 ショート強襲の内野安打で決勝点を挙げる
春のセンバツでベスト4に入りながら夏の甲子園は実に5年ぶりとなった広島屈指の名門校・広陵。高校通算62本塁打を誇る主砲・真鍋慧選手(3年)を擁する打線は強力で注目されたが、この試合では立正大淞南に2回に先制を許し、さらに2-1とリードして迎えた5回には2点を奪われ逆転されるという展開でシーソーゲームに。
クーリングタイムを経て迎えた6回裏の広陵の攻撃。先頭打者の只石貫太選手(2年)がレフト前ヒットで出塁すると、自慢の打線がつながり同点に。さらに2死ながら一、三塁というチャンスで1番打者の田上に打席が回ってきた。
広島大会では不動の1番打者として打率.500を記録したチームのリードオフマンはこの試合でも第2打席にショートへの内野安打を放つなど好調をキープ。この打席でも相手投手、日野勇吹選手(3年)がカウント2-1から投じてきた139キロのストレートを叩いた。
打球はショートへの強い当たりとなり、ショートを守る竹内昴航選手(3年)のグラブを大きくはじくほど。竹内もすぐに捕球したが、その間に俊足の田上は一塁をすでに駆け抜けセーフに。記録はショートへの内野安打となり、この間に三塁ランナーが生還し、広陵は逆転に成功した。
足を駆使して逆転打を生んだ広陵のリードオフマン・田上の活躍に対しSNS上では「今後も注目していきたい選手」「夏も広陵の田上選手を見られるなんて幸せ」「大事な場面で結果を出すのはさすが」と田上の勝負強さ、スケールの大きさに注目する声が多く見られた。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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