【第105回全国高校野球選手権記念大会】智弁学園12-6徳島商(2回戦・第8日・第2試合・甲子園)
徳島代表・徳島商の3回戦進出はならなかったものの、チームを牽引したエース・森煌誠(こうだい)選手(3年)の粘投に両スタンドから温かい大拍手が起こった。
【映像】高校1年から投手に転向した異例経歴の持ち主・森の粘投
奈良代表・智弁学園を相手に18安打12失点。解説者も本来の調子だとは言い切れないとしながらも、9回155球を投げ切ってベンチに戻ってきた剛腕エースの顔に悲壮感はなかった。
初戦は愛工大名電に2-1。前評判通りロースコアの投手戦のなか森選手は失点1、10奪三振の完投勝利を収め、一躍注目の的となって迎えた2回戦・智弁学園戦。1回裏に相手先発の青山輝市選手(2年)を攻めたて3点を先制したことが、逆にプレッシャーとなったのか、3回には同点に追いつかれてしまう。試合後、徳島商の森影浩章監督は「初回の3点で、(得点を)やりたくないという気持ちになったのでは」と、森選手の置かれたプレッシャーを理解する発言。
しかし、どんなピンチでも、どんな得点差でもブルペンでリリーフの投球練習をさせなかったことに、森影監督の森選手への圧倒的な信頼がうかがえる。高校入学後から投手に転向した異例の経歴の持ち主ながら、今夏は県大会からマウンドを守ってきた実績はダテではなく、打ち込まれながらも要所では最速149キロの剛腕ストレートを武器に切り抜けた。
相手の智弁学園・小坂将商(まさあき)監督も「選手たちがビデオを見て研究して絞る球を絞って打った結果。森くんの球がうわずってきたので、それを見逃さなかったのがよかった」と試合後にコメント。また、1回から継投した中山優月選手(3年)も「粘りのピッチングをしていて、その投球を見てこちらも燃えてきた」と称賛するほどの熱投だった。
見事に9回を投げ切った森選手の投球に、ファンからは「本当にお疲れ様でした!ゆっくり休んでください」「熱投に涙が出ました」「感動をもらいました」などのコメントが相次いでいる。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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