【第105回全国高校野球選手権記念大会】神村学園 11-1 市和歌山（2回戦・第9日・第2試合・甲子園）
神村学園の黒木陽琉（くろぎはる）選手（3年）が、甲子園の大舞台で最高の火消しを見せた。2回途中満塁のピンチでマウンドに上がった左腕は、切れ味鋭いスライダーで空振り三振に切って取ると、その後9回途中まで1失点に抑えた。
【映像】神村学園・左のエース黒木、切れ味鋭い伝家の宝刀スライダー（1:30ごろ）
1回表に3点を先制した神村学園だったが、その裏、先発の今村拓未選手（3年）が制球に苦しんだ。1回裏、2つのフォアボールとデッドボールで2死満塁のピンチを招いてしまう。
なんとかあと1人を打ち取りたいところだったが、神村学園の小田大介監督はここで動いた。今村に代えて左のエースの黒木をマウンドへ送り込んだ。
失点を喫すれば掴みかけた流れを渡してしまう可能性もある場面でマウンドに立った黒木は、カウント1-3からインローへのストレートで見逃しを奪いフルカウントに持ち込む。そこで決め球に選択したのはスライダー。インローへ制球されたスライダーに市和歌山・大路隼平選手（3年）のバットは空を切った。
最高の結果に視聴者も盛り上がりコメント欄には「のりきった」「黒木よかった」「凌いだ」「良いP」と黒木の投球を称賛する投稿が相次いだ。
これ以上ない結果でチームのピンチを救った黒木は2回以降も続投。9回2アウトまで投げ、8回1失点、被安打4、奪三振8、与四球3（114球）と抜群の投球内容だった。
黒木の火消しからの好投でチームは2回戦を突破。神村学園にとって6年ぶりの進出となった3回戦は、浜松開誠館（静岡）と北海（南北海道）の勝者と対戦する。
画像提供：バーチャル高校野球
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『熱闘甲子園』動画一覧
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